「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

ミチタネツケバナ

ミチタネツケバナアブラナ科タネツケバナ属)。

在来のタネツケバナによく似ていますが、外来種のこちらの方が早く咲きだします。

f:id:koro111koyampi:20200323180348j:image

 

 タネツケバナにせよ、ミチタネツケバナにせよ、花を咲かせた後にどんどん細長い実をつけます。

 だから、「種付け花」なのかな、そう思っていました。

 

 でも、それっておかしな話ですね。だって、多くの植物が花の後に実をつけますものね。この花に限った特徴ではありません。

 

 由来を聞いて、なるほど。

 ミチタネツケバナではなく、タネツケバナの方の話です。

 

 タネツケバナは、田んぼにたくさん生える植物。

 これが白くてかわいらしい花をつける頃が、ちょうど、種籾を水に漬けるのに適する時期らしいのです。

 つまり、タネツケバナは、花を咲かせることによって、

「お~い、そろそろ例の作業をしてくださいよ。」

と、お百姓さんに教えてくれるというわけ。

 

 タネツケバナは田んぼや畦道など湿った土地にしか生えませんが、外来種のミチタネツケバナは乾いた道路でも平気の平左。だから、ミチタネツケバナ。街中にまで進出しています。