真冬のフユノハナワラビ
暦の上では、もう春。
でも、暖冬ぎみとは言え、今は寒さの底。
ここ数日、またまた暖かくて戸惑うものの、先週末の寒波襲来で、狂い咲きしていたハルジオンやオニノゲシなどは萎れてしまいました。可哀想ですが、それが本来の姿。
フユノハナワラビは、秋口に顔を出し、春には枯れてしまう変わり者。
それだけに、寒さには強い、強い。
秋口には元気よく立ち上がっていた胞子葉は、胞子を飛ばし役目を果たしたこともあって倒れ伏す寸前の哀れな姿。ところが、地面に張り付くような栄養葉は健在です。
当地にはざらにあるので、珍しくもなんともありませんが、高速道路のサービスエリアや道の駅で、一鉢千円ほどで売っていたのにはびっくり。
へぇ、これがねぇ、と思いますよね、上の二枚の写真を見る限り。
南魚沼市の「野の花館」で見かけた鉢物は・・・これこの通り。
栄養葉がとてもきれいで元気そう。
胞子葉も、箒そっくりで、風情満載。
我が家でも育ててみたくなりましたが、お金を出して買うのも躊躇するし、公園から失敬するのも気が引ける(掘り取った穴を丁寧に埋めれば誰も文句は言わないとは思いますが)ので、ちょっとだけそう思って、はい、家で育てようという考えは捨てました。