ケヤキの紅葉 鮮やかではないけれど
ケヤキは埼玉県の木。
一昔前までは、農村の旧家の北側にはケヤキの大木があったものですが、
「お宅のケヤキの落葉が我が家に落ちてきて始末が大変。」
「雨どいが詰まってしまった。困る。」
「夕方からムクドリが集まり、うるさくてかなわない。」
といったご近所からの陰に陽にの苦情が重なる上に、自分の家でも落葉掃きが大変だし、雨どいは詰まるし、ムクドリはうるさいし・・・で切り倒してしまう家が続出。
困ってしまったのは、ムクドリさんたち。田舎にねぐらがなくなってしまったので、探しに探し回った末に、駅周辺の街路樹で休んでいると、またまた「うるさい」「うるさい」の大合唱。
苦情を寄せられた役所の中には、なんと街路樹を切り倒してしまうという解決策を取る所も。
ムクドリさんの放浪の旅は続きます。
確かに、ケヤキの落葉の量は半端ではありません。初冬にケヤキ並木が続く浦和・所沢線を自転車で走ったことがあるのですが、ケヤキの落葉が自転車通行可の歩道の吹き溜まりにたまりにたまっていて、走行不能になったことがありました。
そんなケヤキですが、紅葉は木ごとに違うのですね。
黄色くなるもの、赤くなるもの、茶色のものなど、千差万別。
色鮮やかとは言えないけれど、やはり、ケヤキの紅葉(黄葉)は武蔵野の晩秋に欠かせないなぁ、そう思います。