富士を背中の友の墓に参る
数年前に突然倒れ、駆け足で逝ってしまった友の墓参りに出かけました。
同じゼミの仲間で、彼の祥月命日の近くの日で皆の予定の合う日に毎年墓参しています。
江の電の腰越駅のすぐ近く、江の電の踏み切りを渡って急坂を登ったお寺の一角に、彼は静かに眠っているのです。
お寺は、義経が頼朝から足止めをくらった際に逗留したとの伝説の残る場所。本堂正面には、義経が見守るなか一心不乱に「腰越状」を作成する弁慶の姿が木彫りの彫刻で生き生きと描かれています。
今日は、彼の墓地から霊峰富士をくっきりと望むことができました。これまでの墓参の中で一番きれい。
山が好きだった彼は、こんな絶景を楽しんでいるのだな、そう思いつつも、まだまだ一緒に語り合いたかった私たちなのでした。