六日町通信 第7号 ツバメシジミ シジミチョウの棲み分けの妙
八海山の中腹は、もう秋も終わろうとしています。
ツバメシジミ(チョウ目シジミチョウ科)たちも見納めでしょう。
尾状突起(びじょうとっき)が燕尾のようだということで、ツバメシジミ。
「シジミチョウの食草は、カタバミ」と覚えている方は多いと思いますが、それはヤマトシジミの話。シジミチョウは、種類によって幼虫時代に食べる草が違っているのです。
ミドリシジミの食草 カバノキ科の植物
ムラサキシジミの食草 ブナ科の植物
ムラサキツバメの食草 シイ・カシ類
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幼虫の姿形はよく似ているのですが、種によってしっかりと棲み分けをしているのですね。競争を避ける戦略はみごと。
でも、食草が絶滅したりするリスクも抱えているわけで。
少なくとも、人間が絶滅を加速させてはならないと思うのですが、今、世界中で昆虫が激減しているとか。
美しいシジミチョウたちばかりではなく、すべての生物がいつまでも生き続けることのできる地球を守っていくのは、私たち人間の使命ですよね。