オニフスベとノウタケ 老菌になったら・・・
8月19日、入間川河川敷の林中に、オニフスベとノウタケとを見つけました。
オニフスベは、色が白く、かつ、かなり大きいので遠くからでもよく目立ちます。
ボール遊びを楽しんでいた子どもたちが、途中でパンクしてしまったボールをぽいっと捨てた・・・みたいに見えます。
《 オニフスベの幼菌。見つけたものは直径20センチメートルほどですが、大きいものは50センチメートルを越えるそうです。 》
《 ノウタケの幼菌。パンケーキみたいで、何となく美味しそう。幼菌から成菌初期までは食用になるそうですが、私は食べません。 》
《 8月25日のオニフスベ。成菌となり、白さが増しています。 》
《 これは、9月1日に森林公園で見かけたノウタケの成菌。表面に脳のような皺があるため、ちょっと不気味。幼菌のときはともかく、成菌になると、「食用のキノコですよ」と言われても、なかなか手が出ませんよね。 》
今朝、久しぶりに、オニフスベを見つけた林の近くに足を向けたのですが、遠くからでもよく目立ったオニフスベの姿が見当たりません。誰かに蹴っ飛ばされて、踏みつぶされてしまったのでしょうか。
林に入り込み、確認してきました。
遠目で確認しても分からないはずです。白くてゴムまりのように弾力のあったオニフスベが、なんと、こんな色、こんな姿に。
老菌となったのです。靴でちょっと踏むと、埃のようなものが舞い散ります。実は、それが胞子。無数の胞子たちがオニフスベから旅立っていきますが、ほとんどの胞子は良い環境のもとに着地することができず死滅してしまいます。万に一つの幸運を引き当てた胞子だけが、次の世代を生きていくのです。
《 キノコの周りにも、オニフスベから放出された胞子がたくさん。 》
さて、ノウキンはどうなったでしょうか。これまた、衝撃的。
《 パンケーキみたいに美味しそうだったノウキンも老菌になると惨め。叩くと埃の出る身体となっています。こうなると、食べることはできません。って言うか、誰も手を出しませんよね。 》