「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

今日の散歩で出会った生き物たち 外来種と固有種と

マルバルコウ

 マルバルコウは、ヒルガオ科サツマイモ属。

 元々は、江戸時代に園芸植物として日本にやってきたのですが、土質を選ばない強靭な生命力を持っているため、今では「雑草」の仲間入り。

 

 ただし、当地で見かけるようになったのは、そう古い話ではありません。私が、「あれ、随分小さな朝顔が咲いているな。珍しいな。」と思ってから、あまり時間は経っていないはず。

 環境省の資料を見ても、埼玉県に「侵入」してきたのは、そう遠い昔でないことが分かります。

 元々、アメリカ大陸の暑い地方生まれなので、生育地を北に伸ばす過程で埼玉にやってきたようです。

 

 ちなみに、「緑のカーテン」として人気のルコウソウは、マルバルコウに近い植物のようですね。

f:id:koro111koyampi:20190831182514j:plain

f:id:koro111koyampi:20190831174942j:image

 

ダイサギアオサギ

 久しぶりにダイサギアオサギに出会いました。

 ダイサギアオサギが川越水上公園に来るのをさぼっていたわけではなく、私の水上公園周辺散歩が断続的だったために「久しぶり」だっただけなのですが。

 

 ダイサギアオサギは、一生懸命獲物を狙いますが、銛を使って魚を狙うのと似た漁法なので、どうしても空振りが多いようです。トロール漁船のように嘴でがっちり獲物をゲットするカワウに比べると、釣果は見劣りせざるを得ません。

 

 でも、もう少し経てば、稲刈りが行われます。稲が刈られた後の田圃は、ダイサギアオサギにとって入れ食い状態。隠れ場所を失ったカエル、アメリカザリガニ、ドジョウたちが右往左往しているからです。

f:id:koro111koyampi:20190831182821j:plain

f:id:koro111koyampi:20190831182829j:plain

f:id:koro111koyampi:20190831182837j:plain

 

タカサゴユリ

 ユリ科ユリ属のタカサゴユリも、マルバルコウと同じように、園芸種として日本にやってきました。台湾から渡来したので「タカサゴ」なのかな。

 葉は糸のように細いのですが、花は結構立派です。山百合など日本の野生百合が数を減らしているというのに、同じユリ科タカサゴユリが生息域をどんどん広げ、今では「雑草」の仲間入り。最初に園芸種としてこの花を持ち込んだ人たちも、想像しなかった事態かもしれません。

 

 先日、圏央道、中央高速を通った際にも、タカサゴユリが法面にたくさん咲いていました。

 

 当地では、水上公園のプールの外構に群落ができています。

 少し前までは、咲いていても無惨に草刈りされていたのですが、優しい愛好家が、

「綺麗な百合が咲くので草刈りの対象にしないでください。」

と群落付近に札を下げたことから、草刈りの対象から外れ、綺麗に咲いています。

 ネット上にも、「花が綺麗なので、なかなか駆除されない」との記述がありました。

 

 この花がなぜこれほど優勢になったかというと、花後にできる軽量で膨大な量の種が風に乗って四方八方に跳び散るからだそうです。

f:id:koro111koyampi:20190831182851j:plain

f:id:koro111koyampi:20190831182859j:plain

f:id:koro111koyampi:20190831182905j:plain

 

ヒヨドリジョウゴ

 ナス科ナス属のヒヨドリジョウゴは、「山野草」として人気の高い植物です。

 当地が純農村地代だった頃には、おそらく、ごく普通に見られたものと思われますが、今では、ほんの少ししか残っていません。

 繁殖力旺盛な外来植物に囲まれながら、よく踏ん張って毎年花を咲かせ、実を生らせてくれるものです。

 秋に実る赤い実が、本当に綺麗。

f:id:koro111koyampi:20190831203746j:plain