色気より食い気のカブトムシ
今日の川越は、台風の遠い影響を受け、晴れたと思ったら、突然の大雨、それも数分で再び晴れ、また曇ってきて・・・の繰り返し。やや強い南風も吹いています。
朝の散歩の際は、幸い、雨に降られることはありませんでした。
ピントの甘いのはご容赦を。カラスウリには、早くも実が。
いつもなら、クヌギの根元まで掘り返され、蛹のうちに親子連れに拉致されてしまうカブトムシの雄。
今年は、たまたま見逃されたらしく、カブトムシの雄2頭、雌1頭がクヌギの樹液を求めて集まっていました。
カブトムシの雌が、樹液のたっぷり出ている雄の持ち場に、
「私にも樹液を吸わせて。」
とすり寄ってきました。
「ああ、いいよ。」
と言うかと思ったら、雄は自慢の角で雌をつんつん、さっさと追い払ってしまいました。雌の魅力よりも、クヌギの樹液の魅力の方が勝っていたのでしょうか。
入間川河川敷のこの森は、太平洋戦争の後、10年以上は、耕作が行われていた場所です。耕作が禁止された後、エノキ、ムクノキ、クヌギ、シロダモ、ニセアカシアなどの混交林となりました。
樹種はまったく違いますが、ちょっとした軽井沢気分です。
以前にも記しましたが、遊歩道として「整備」された後、必要以上の下草刈りが行われるために、従来は生き生きとして育っていたヤブランは、やせ細り、とても貧相な咲き方になってしまいました。
他の植物を保護するために下草刈りをしない場所では、ヤブランの花穂の勢いがまるで違います。
昨年の8月15日には、かなりの数のキツネノカミソリが咲いていましたが、今年はとても少ない状況です。
当たり年ではないこともあるかもしれませんが、更新樹まで刈り取ってしまう「管理」の影響で、落葉樹のつくる優しい木漏れ日が減り、容赦なく直射日光が降りそそぐ場所が増えてしまったことが影響していると思います。
ちなみに、昨年の同じ日は、たくさんのキツネノカミソリを楽しむことができました。それでも、最盛期に比べたら、おそらく50分の1もないでしょう。
センダンの実は、ずいぶん大きく育ちました。秋には黄色く色づきます。
今日も、ジャコウアゲハがたくさん飛んでいました。なかなか止まってくれなかったので、やみくもにシャッターを切りました。
かろうじて、小さく、かつ、飛んでいる姿がピンボケで写っています。
上の2頭は、雄ですね。
これは、雌。私をからかうようにすぐ近くを飛び回りますが、かなり長い時間追いかけまわしてもじっとすることはありませんでした。
これも、葉に止まっているのではなく、ひらひら飛んでいるところ。
上の2枚ともブレブレです。
それを承知で拡大してみたら・・・
これは、何とか見てもらえそうですね。
スベリヒユ。マツバボタンに近い植物です。山形では、この草は食用です。川越にも、山形出身の老夫婦が経営していた食堂で食べることができました。とても美味しかったのですが、その食堂は、もうかなり前に閉店してしまいました。
知人の家庭菜園に咲いていたオクラの花。野菜の花でもこの気品。
イヌマキの雌木に着いた実が熟し始めました。
薄い青緑色から鈍い朱色になり、最終的にはブドウ色に熟します。
・・・と書きましたが、美味しそうに熟し始めているのは実ではなく、花托です。本当の意は色が変わらない先頭の部分。ここに種が詰まっています。
花托の部分は食べることができます。甘くておいしいんですよ。
我が家のナツズイセンの多くは、すでに散りましたが、遅れて咲いてくれるものも。
エアコンの室外機の前なので、とても気の毒。
たまたま、そのナツズイセンの傍にカワラトンボが止まったので撮影しましたが、哀れなほどのピンボケ。
私が子供の頃は、清冽な泉が湧いていて、その周辺にカワラトンボがたくさん飛んでいました。とても綺麗なトンボなのですが、ゆらゆら飛ぶので、小さな子どもでも簡単に捕まえることができます。簡単すぎるので、子どもたちには人気がありませんでした。当時は、すばやく飛び回るオニヤンマやギンヤンマなどを捕まえた子が英雄だったのです。
ちなみに私は、どんくさい子供だったので、カワラトンボしか捕まえることができませんでした。