カレー好きの彼の華麗ならざる加齢の辛さ
今日は、久しぶりに陽が射しました。
それで浮き浮きしたというわけではないのですが、今日の午後、昔の勤め先の会合でお酒に呑まれてしまいました。
そんなわけで、今日は、くだらない話となります。まぁ、いつものことですが。
意外かもしれませんが、私、子供の頃は、父や母、伯父や伯母などから、
「こやんぴは、本当におとなしくて、素直で、可愛らしくて、いい子だねぇ。」
と、よく言われたものでした。
そのまますくすく育ったいたら、さぞや、立派な人間になっていたことでしょうが、人生、そう甘いものではありません。「そのまますくすく」は実現しませんでした。
どう素直だったかと言うと、誕生日が近づくと、母から、
「こやんぴ~、誕生日の夕食は何にしてほしい?」
とよく聞かれたものです。その際、こやんぴは、必ず、
「カレーライスがいい!」
と答えていたのです。小学生のころから成人するまで、ずっと。
田舎の酒屋兼雑貨屋さんを経営していた母にとって、手間のかかる料理は、かわいい、かわいい長男坊の誕生日であったとしても、それを準備するのは大変な手間。
今と違い、食品の流通範囲が狭かったので、内陸部にあたる川越の、さらに田舎の当地では、寿司ネタのマグロはべちゃべちゃで当たり前、柔らかなビーフステーキやハンバーグなどというものがこの世に存在することなど知る由もありませんでした。そもそも、美味しいものがそれほど存在しなかったのは確かです。とはいえ、何よりの大好物が、わりと簡単に作ることのできるカレーライスというこやんぴは、忙しい母にとって何ともうれしい存在だったのではないでしょうか。
当然、母は、素直でかわいい(?)私の将来に大きな期待を抱いていたことと思います。思いますが、70歳を間近に控えた私は、これまでの人生で、その期待に一度も応えることができておりません。母には、何とも申し訳のない次第ではあります。
そんな私ですが、今でも、カレーが大好き。
妻のカレーも絶品なので、私は、とても幸せ。
外食の際も、カレーを選択することがかなり多いのです。
カレーを食べすぎてそのような症状が出るとは聞いておりませんので、カレーとの因果関係はないと思いますが、最近、体の様々な個所にガタがきています。そのため、外科や皮膚科、そして眼科などを受診する機会が増えてしまいました。
がっかりするのは、その際に、先生からよく言われるようになった次の言葉。
「あ、これね。これは加齢によるもの。」
カレーを食べ続けて、イチロー選手のように華麗な人生を送ることのできる幸せな人もいるかと思えば、私のように、信頼するお医者さんから、いとも簡単に、
「加齢による症状はどうしようもないね。」
と言われてしまう者もいる・・・なんという不条理。