それじゃあ保護色にならないよ、カマキリ君。
昨日は、紫蘇ジュースについて記しましたが、そう言えば、数日前の朝散歩で赤紫蘇の上にカマキリを見つけたことを思い出しました。
まだ、体長5センチメートルほどの幼虫。当地でカマキリといえば、オオカマキリかチョウセンカマキリの場合が多いのですが、特にオオカマキリとの遭遇確率が高いので、オオカマキリの子どもではないでしょうか。
ネットで調べたところ、幼虫を飼育した小学校一年生の観察記録が見つかりました。実に良くできています。参考になりました。
それによると、オオカマキリが卵鞘から飛び出してから成虫になるまでには、約3か月を要し、その間、7回も脱皮するとのこと。
そうすると、この幼虫は、まだ、4齢かせいぜい5齢幼虫というところでしょうか。成虫にしか存在しない翅は、その気配すら見受けられません。
「おいおい、カマキリ君、赤紫蘇の上に乗っていたら、せっかくの緑色の保護色が役に立たないよ。鳥さんに狙われちゃうよ。」
そう、声をかけましたが、日本語は通じなかったようで、平気で赤紫蘇の葉の上でのんびりとしています。
余計なおせっかいのこやんぴは、
「しょうがないなぁ、カマキリ君。早く緑色の葉に移った方が良いと思うから、ちょっとお尻を押すよ。」
と言って、ほんのちょっと彼(彼女かも)のお尻を押してみました。
そうしたら、彼が怒ること、怒ること。
私をじっとにらんで、
「何すんだよ、うるちゃいな。」
と言っているかのよう。幼虫とはいえ、迫力満点です。
カマキリは気が強いので、跳びかかってくることもありますから、幼虫とはいえ、要注意です。
赤紫蘇の上がそんなにお気に入りなら、体の色を茶色に変えればどうだろうか、と提案することも考えました。これまでも、緑色のカマキリと茶色のカマキリの両方を見かけていたので、カマキリは、体色を自由に変えることができのではないかと思っていたからです。
でも、カマキリ君に提案しないでおいてよかった。
なぜなら、オオカマキリであろうとチョウセンカマキリであろうと、カマキリ君は、体色を自由に変えることはできないからです。生まれたときから、緑は緑、茶色は茶色のままなのだとか。
そして、緑色のカマキリと茶色のカマキリの出現率はほぼ半分半分。日本人のつむじの巻き方が左なのか右なのかもほぼ半分半分。偶然ですが一緒です。
ということで、「やぁい、左巻き~。」と言われて心配しているそこのあなた、左巻きは珍しくもなんともないので悩むことなどないのです。
ちなみに、ネジバナの回にも申しあげましたが、私、こやんぴも左巻きです。
「ええっ! こやんぴって、やっぱり左巻き~。出現率がほぼ50%というので安心していたけれど、あのこやんぴと一緒の左巻きなんて、私、なんだか心配になってきちゃったなぁ。どうしましょう、おろおろしちゃう。」
そ、そんなぁ。