「外山康雄 野の花館」で出会った珍妙な花
今週の日曜日から火曜日まで、南魚沼市に滞在しましたが、中日の月曜日に、またまた「外山康雄 野の花館」を訪れました。
野の花館は、関越自動車道の塩沢石打インターチェンジを出てすぐの所にあります。
建物からして素敵です。地元の旧家を移築したものなので、地域の民家の構造を窺い知ることができます。
入り口には、季節ごとに変わる暖簾がかかっています。そこに描かれているのは、もちろん外山さんの植物画で、その季節にぴったりのもの。
入館するとすぐに受付けがあり、入館料300円を支払うと、何種類もある外山さんの植物画のしおりの中から、一つをいただくことができます。
展示方法が変わっていて、外山さんの描く植物画と、その画に描かれた植物の鉢植えとが並んで展示されているのです。つまり、花盛りの植物ばかりの展示なので、管理はとても大変なのではないかと思います。
今回出会った植物の中で、一番驚いたのは、ウマノスズクサ(ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)・・・
ではなくて、同じ属のオオバウマノスズクサ。
ウマノスズクサは草本植物で、ゆらゆらと飛ぶ姿で有名なジャコウアゲハの幼虫が食べる草として有名です。木本植物のオオバウマノスズクサは幼虫の餌にはならないのかと思っていたら、この葉も食べるようです。
ウマノスズクサも、実に変わった花ですが、オオバウマノスズクサも珍妙な形の花をつけます。
ウマノスズクサの仲間には、毒が含まれていて、ジャコウアゲハの幼虫は、それをせせっせせっせと食べて毒を体の中にたくわえるので、チョウになる頃には毒だらけ。このため、鳥も食べるのを敬遠するのだとか。
だからなのでしょうか、天下無敵のジャコウアゲハは、実にふわふわふわと現実離れした飛び方をしてすましているのです。
野の花館では、作品を見終わる頃を見計らって、係の人が声をかけてくださり、コーヒーなどの飲み物を落雁付きで提供してくださいます。300円で様々な植物画とその商物の実物を拝見できる上にこのサービスなので、申し訳のないような気分になります。
申し訳ない気分と言いながら、さて、もう何回お邪魔したことでしょう。