「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

羅城門の鬼の切り落とされた腕

 新潟県南魚沼市の旧家にお邪魔し、お家とお庭を拝見しました。

 

 秩父のある峠に毎年会いに行ったラショウモンカズラ(シソ科ラショウモンカズラ属)は、山野草らしからぬ豪華な花なのですが、数株しかなかったので、どことなく儚げでもありました。

 私は、この花に「こじんまりと咲いている」というイメージを持っていたのですが、ここのお庭では、大きな欅の株下で大群落を形成していました。驚き。

  

f:id:koro111koyampi:20190509213914j:plain

f:id:koro111koyampi:20190509213908j:plain

 

 その昔、羅城門に住まう鬼を渡辺綱が退治したという話があります。

 渡辺綱は、豪の者ですから、鬼が出てきた途端に、「きゃあ」と言って逃げ出したりはいたしません。なんと、鬼の片腕を一刀のもとに切り落としたのだそうな。

 

 綱の腕前はたいしたもので、「すごい」なぁ、そう思いますが、鬼さんの方は、突然の不幸に見舞われたわけで、さぞや痛かったことでしょう。

 

 で、鬼さんの切り落とされた腕は、筋骨隆々でごん太いものだったはずです。

ラショウモンカズラの花を横から見ると、他のシソ科の山野草に比べると、ずんぐりむっくり。

 

 鬼自慢の鍛え上げられた腕に似ていなくもない・・・ということで、ラショウモンカズラという名前となりました。