「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

タチツボスミレの閉鎖花

 元我が家の二代目犬コロがいた場所をミニミニ・スミレ園にしているのですが、タチツボスミレの花の時期はとうに過ぎ、ビオラ・ソロリアもそろそろ開花時期を過ぎようとしています。

 

 スミレ科の植物を食草とするツマグロヒョウモンの幼虫(黒い毛虫)が、ビオラ・ソロリアの葉をそろりそろりと食べています。美味しい食事を堪能できる幼虫たち、羨ましい気もしないでもありません。でも、油断は禁物。何種類ものアシナガバチがスミレ畑に顔を出し、幼虫を肉団子にしようと虎視眈々と狙っているからです。

 

 小さな世界で、生きるか死ぬかのドラマが展開されているのです。

 

 さて、この写真は、タチツボスミレの現在の様子。

 

f:id:koro111koyampi:20190504202439j:plain

 

「なぁんだ、こやんぴったら、もう花の時期は終わったって言っていたけれど、蕾がいっぱいあるじゃないの。まだまだ咲きそうだよ。」

 

 ところが、ところが・・・

 

 スミレの仲間は、春先に花を咲かせますが、その後は、このような蕾が晩秋まで次から次へと登場します。登場はするものの、花開くことはありません。このため、「閉鎖花」と呼ばれます。

 

 蕾の中で、自分の雄しべから自分の雌しべへの自家受粉が行われ、開花することなく膨らんで実を結び、ポンポンと弾けては種を遠くに飛ばし、子孫繁栄を図るのです。