令和元年初日の脱皮エレキバ~ン
(幕が開くまであと少し。観客たち、ざわざわと騒がしい。)
何でしょうか? このタイトル。
確かに今日は令和元年初日。そこまでは分かる。
その後が分からない。「脱皮」? 元号が変わったことをそう表現したのか? ちょっと表現がまずくはないか。
「エレキバ~ン」??? なんじゃそりゃ。
もしかして、「脱皮」と合わせ、往年の名(迷)コマーシャル、「ピップエレキバン」の真似? それでも意味不明。
(するすると幕が開く。こやんぴ、上手より登場。かなり上機嫌。)
いやぁ、今日も良いものを見ちゃったなぁ。去年は4月の中旬に出くわしたので、今年はもう見られないものとばかり思っていたけれど、去年の春が暖か過ぎで、今年が寒すぎだったのが良かったのかもしれない。
(下手から、声がかかる。まだ姿は見えない。)
ねぇねぇ、こやんぴ、「良いもの」って何さ。
おお、じゃがりこ君、お久しぶり。「良いもの」っていうのは、あくまでも僕にとってであって、じゃがりこ君は興味ないと思うよ。
そんなもん、見てみなければ分からないじゃないか。
(ここで、じゃがりこ君登場。右手には、「川越限定 サツマイモ味じゃがりこ」の箱を抱え、ポリポリ食べながら。行儀の悪さ満杯。)
じゃあ、ついておいでよ。でも、腰を抜かしても知らないよ。
{じゃがりこ君とこやんぴ、連れだって上手に去る。暗転。)
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この方式だと、無駄に長いブログになってしまうので、ここでやめておきます。
今年も会ってしまいました。この虫に。
ごちゃごちゃ集まっているこの虫の名は、ヨコヅナサシガメ。
ただし、これは幼虫。幼虫の間は、集団生活を営んでいます。
体の大きい方が成虫。成虫になるとグループから離れ、単独行動に移ります。
目を凝らすと、成虫の上の方に、脱ぎ捨てた幼虫時代の外骨格が見えます。
ピントが合っていないのはご容赦、それにしても、これはまた、随分鮮やかな。先ほどの黒いのが雌で、派手なこっちは雄なのかな。
最初は、私もそう思いました。動物界では、雄の方が派手、というのは、よくありますものね。
実際は、これ、成虫に脱皮直後の姿なのです。
口吻が折りたたまれていますが、捕食時には、これを毛虫や芋虫にぶっつりと刺すのです。そして、相手の体内に消化酵素を注入。どろどろに溶けた犠牲者の体液をチューチュー吸うのです。それで、刺すカメムシ・・・サシガメ。
「ヨコヅナ」は体の周りのピアノの鍵盤のような模様が、白鳳が土俵入りの時に巻いている「横綱」に似ているから。
「脱皮」したサシガメに刺された相手は、「バーン」と電気ショックを受けたような症状になるのでは・・・それで、脱皮エレキバ~ン。くっ、くっだらね~。
去年の春はとても暖かだったので、数週間前に脱皮していましたが、今年はことのほか寒かったので、脱皮も遅めだったようです。