へらへら笑いながら日本のオオバコを駆逐
オオバコ(今日のところは写真なしです。恐れ入ります。)は、私が子供の頃、そこら中にごろごろ生えている雑草中の雑草でした。特に堤防の上にびっしり。
あまりにも当たり前すぎる存在だったために、誰からも相手にされませんでした。
ところがどっこい、そんな厳しい扱いを受けても、オオバコちゃんはへこたれはしませんでした。ぐれることもありませんでした。
農耕用の軽車両が頻繁に通って轍ができようが、踏まれようが、蹴られようが、オオバコはへこたれずに繁茂し、堤防上で輝く存在だったのです。
ところが、今や、少なくとも当地の入間川河川敷では、在来のオオバコはほとんど姿を消しました。
外来植物たるヘラオオバコに適地を奪われ、泣く泣くの都落ち。どういう加減か、オオバコが都落ち先の一つとして選んだのが我が家の庭。ということは、我が家はオオバコの落人集落ということになりましょうか。
オオバコを追い出したヘラオオバコは、我が物顔。
勝ち誇ったように花穂を立て、下から上へと花を咲かせていきます。
上の方まで花を咲かせると、だらしのない格好になってしまうので、このころが見ごろと言えるかもしれません。
ヘラオオバコの名前の由来がこの葉。「ヘラ」のような形をしているから、ヘラオオバコ。オオバコを駆逐して、へらへらしているわけではありません。