半世紀ぶりの川越散策(後編)
前編からの続きです。
約50年ぶりに川越に来てくれた友人と、先週の土曜日、彼との半世紀ぶりの川越散策をしたこやんぴなのでした。
お菓子の亀屋さんで、友人は、大量の買い物をしました。
亀屋さんを出て、喜多院方向へ。
もうお昼時をかなり回ってしまったので、お蕎麦屋さんで五段重ねの蕎麦をいただきました。本当は茶蕎麦なのですが、品切れとのことで普通の蕎麦となってしまいました。魅力半減。
一度は廃業したので消えてしまった地元の酒「鏡山」、若い方のご努力で復活を遂げました。美味しくいただきました。
喜多院参拝よりも、お酒をいただくのが先というのもいかがかと思いますが、お蕎麦でお腹を満たして、いよいよ喜多院見学。
残念ながら、喜多院の建物内部は撮影禁止。
このお寺の客殿は、江戸時代初期、江戸城の紅葉山から移築したもの。
まだ質素だった頃の江戸城の建物・・・移築されることがなかったならば、とうにこの世から消えていたことでしょうが、家康の懐刀であった天海和尚のおかげで、今も見学できるのですから、極めて貴重です。
この建物がまだ江戸城内にあった頃、ここで三代将軍家光が生まれました。誕生の間の格天井の81種の花の絵は必見です。
春日局の部屋も残っています。
下の写真は、多宝塔。私が子供の頃は、上の部分だけが、客殿と本堂を結ぶ渡り廊下の真ん中に置かれていました。
《 桜も終わり、ツツジの季節に移りつつあるのですね。 》
敷地内にある五百羅漢さんたちにもごあいさつをしてきました。
ここの五百羅漢は、1780年頃から約50年をかけてつくられたもの。本当に500体以上あります。
とてもまじめな羅漢さん、どう見てもさぼっているとしか見えない羅漢さん、「そんなことしていいの」と聞きたくなる羅漢さん・・・ゆっくり歩いて回ると、時の経つのを忘れます。
《 上2枚の写真は、一番有名な「ささやき羅漢さん」。二人で何ごとかを相談しているのでしょうか? 》
「灯明油を注いでいる」とのことですが、元酒飲みの私が見ると、2人そろって、こっそりお酒を飲んでいるように見えます。
《 「まぁまぁ、ちょっと一杯。」「おっとっとっと、ちょっとじゃなくて、もっといっぱい、お願い! 》
お賽銭が2円、あがっています。
《 あ~ん、2円じゃ少ないよ~、え~ん、えん。 》
鼻をホジホジしています。
《 あっ、こらこら、こんなところを撮るんじゃないよ! 》
《 そんなことより、こんなところでほじるんじゃないよ!》
20年ほど前なら、フジはゴールデンウィーク頃の花。最近は、花の時期が早いですね。
ヤマブキは「川越の花」。江戸城、川越城を築いた太田道灌の故事に因んだもの。
シャガが満開でした。
友人との川越散策も、いよいよゴールへ。
木造3階建ての鰻屋さんで夕食です。
蓮田の「神亀」は、美味しい酒です。
前回、妻と入ったときは、ご飯がまずかったので心配していたのですが、今回は、とても美味しくいただきました。
友人とは、何十年ぶりの再会ですが、若い頃の友人というのは不思議なもので、あっという間に10代、20代の頃に戻ることができるのですね。
とても楽しい一日でした。