この実何の実気になる実 この花があの実になるとは!
冬枯れの野でみかける正体不明の実の殻。
パッカリと口を開け、すべての種を飛ばしきり役割を終えた姿です。
種たちは、無事、新天地に舞い降りることができたでしょうか?
今は枯れたこの蔓植物は、真夏に、こんな花を咲かせます。
ガガイモ科のガガイモ。
当地では、河川敷や堤防などに生育する蔓性の植物です。
8月頃に1センチメートルほどの小さな花を密生して咲かせます。
細かい毛がいっぱい生えたヒトデみたいですね。柱頭が付き出しているのが特徴的。
きれいな花とは言えないかもしれませんが、傍らを通りかかると微香が漂い、ゆかしさを感じる花です。
マダガスカルジャスミン(モクセイ科のジャスミンとは別のものです。)も、ガガイモ科。
花は、まるで似ていませんが、実はどうでしょうか?
美味しい果実というイメージですね。
ゴツゴツしたガガイモの実とはまるで違うように見えます。
でも、マダガスカルジャスミンの実も、熟すると、ガガイモの種と同じような種が風に飛んでいくのです。
ちなみに、ガガイモの種は、家の中に飛んでくると、動物なのか植物なのか分からない「ケサランパサラン」だと騒がれたりします。
私の母も、箱に入れて大事にしていましたっけ。