キクザキリュウキンカ、その後
私が退院してきた先週の月曜日に、玄関先に咲いていたキクザキリュウキンカ・・・
多分、その日が咲き始めだと推測しているのですが、毎日、開閉を繰り返し、ほぼ1週間咲き続けてくれました。
《 開花3日目の写真。雄蕊が雌蕊を覆い隠していて、見えません。》
昨晩、初めて花弁(実際は萼片)が閉じなくなりました。そろそろ、散る時期が近づいたということでしょう。
花の下の方を見たところ、3枚あった苞葉も、最後の1枚が何とかしがみついているのみ。
《 昨晩の苞葉。3枚のうちの1枚がかろうじて残っています。でも、しわしわ。》
雄蕊に隠れて見えなかった雌蕊がよく見えるようになりました。
キクザキリュウキンカの花は、もしかすると、開花したての時期は、自花受粉しないように、密集する雄蕊で雌蕊をガードするのではないでしょうか? 虫たちに、若々しい雄蕊の花粉を、十分に生育した他の花の雌蕊に運んでもらう戦略かもしれません。
とは言っても、散る間際になっても、雄蕊から花粉が出なくなる、ということはないようです。散り際であるこの花の雄蕊にも、まだまだ花粉が豊富に存在しているのです。そのことは、花弁(実際は萼片)の上に、黄色い花粉がたくさん散らばっていることからも知ることができます。
これも推測ですが、他の花の花粉を受け取ることのできなかった花は、最終的には自花受粉もしてでも子孫を残そうとしているのかもしれません。
我が家には、キクザキリュウキンカはこの一鉢しかありませんし、ご近所にもキクザキリュウキンカはありませんので、第一花であるこの花は、自花受粉をしない限り、実となることはありません。この後、実を結ぶことになるのかどうか、観察を続けたいと思います。
さて、その後の経過ですが、本日、ついに、花弁(実は萼片)を一枚一枚と落とし始め、夜に残っているのは2片のみとなってしまいました。
ところで、1週間前に咲いたこの花の茎は、途中で4つの茎に分かれています。
(上の写真は、昨晩撮ったものなので、まだ、萼片が残っています。)
一番花は今夜散りましたが、うれしいことに、枝別れたすべての茎に蕾があり、この後、次々と咲くことが期待されます。
実際、2番目の蕾が、すでに一番花よりも背を伸ばしており、苞葉が開いて、微かながら、萼片の黄色い部分が見えるようになっています。
おそらく、明日には開花することでしょう。
さらに、同じ鉢の中で、別の花茎も伸び始めているので、楽しみはまだまだ続きます。