奈良最後の朝は、雨。
宿に荷物をお預かりいただき、元興寺へ。
名残の花、そして、先駈けの花に出会いました。
元興寺講堂の礎石の窪みに萩の枯葉が沈んでいました。
萩の木は、すでに根元から切り落とされ、冬ごもりをしています。
石仏の手前に、咲き始めの日本水仙が。
雨の滴が重いようで、少しだけ項を垂れています。
「あっ、ロウバイの黄葉がまだ残っている!」
・・・どころか、もう、花が咲いています。驚き。
雨の中でも、あの早春の香りは健在でした。
当然咲くべくして咲いている冬咲きの桜なのでしょうか?
それとも狂い咲き?
シュウメイギクも、ナデシコも、まだまだ元気。
えっ? シライトソウ?
雨に濡れたツバキに見送られて元興寺を後にしました。