不揃いの雑草たち 空き地ブギウギ
寒波襲来。
明日から、かなり冷え込みそうです。
隣の空き地の雑草たちも、試練の時を迎えることになります。
《 オニノゲシ(キク科) 》
ヨーロッパ原産です。ノゲシ(ハルノノゲシとも。日本原産と言ってもよいほど古い時代から日本に定着しています。)よりもごわごわなので、ノゲシより寒さには強いようです。でも、これらの蕾が咲き切ることはあるでしょうか?
もっとも、ノゲシにしてもオニノゲシにしても、厳しい冬を、タンポポ同様、地面にぴったりとくっついたロゼット葉で乗り切ります。
上の写真は、冬越し準備を完了したオニノゲシのロゼット葉。
《 コオニタビラコ(キク科) 》
春の七草の「ホトケノザ」は、この草。シソ科のホトケノザは、食用にはなりません。ちょっとややこしいですね。
完全に冬越しの態勢です。
ヒマラヤ原産。ヒマラヤ方面には、タデ科の植物が多いようですね。
私がこの花の大群落を最初に見かけたのは、熱海の高台にある伊豆山神社の石垣。今でも、この花がびっしり咲いていて壮観です。
冬は、根だけになって過ごすとのことなので、今期は見納め間近ということになります。
《 ホトケノザ(シソ科) 》
この花は強いです。霜にもへこたれたりしません。
「開花時期は春」とされていますが、真冬でも、陽当たりのよい南面では花を咲かせ続けます。
今年は暖冬のため、春のように満開となっている空地もあります。
葉を揉むと胡瓜のような匂いがするので「胡瓜草」。
早春に、ワスレナグサに似た花を咲かせます。ただし、2ミリにも満たない大きさなので、目立ちません。
越年草なので、冬場に枯れることはありませんが、今年は小春日和が続いたので、冬越しの姿としては育ち過ぎたのではないか、という気もします。今後、どのような変化を見せるでしょうか?
北アメリカ原産。
同じフウロソウ科のゲンノショウコによく似ていますが、ゲンノショウコよりも花が小さく5ミリ程度なので目立ちません。花こそ地味ですが、今ではゲンノショウコよりも個体数がずっと多く、至る所にはびこっています。
ロゼット葉できっちりと冬越しします。
「マツバボタンもスベリヒユ科」と言えば、「なるほど、茎の形が似ている。」と納得できます。ただし、マツバボタンのような大きくカラフルな花をつけることはありません。真夏に、黄色くて目立たない小さな花をつけるだけ。
山形などでは、スベリヒユはよく食べられる野草。
昔、川越にも、山形出身のご夫婦がやっておられた食堂で、スベリヒユを使った美味しい郷土料理を出してくれていました。有名な時の鐘のすぐ近く。スベリヒユの混ぜご飯をよく食べに行ったものです。