「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ

お散歩大好きの「こやんぴ」が、ふと出会った植物や動物たちについて思いつくままに記していきます。

エリンギに似た大きなキノコ

 家の近所に、数年前に立ち枯れしたエノキの大木があり、木材腐朽菌がせっせせっせと分解作業にいそしんでいます。当然、菌の子実体である様々な種類のキノコが次々と顔を出します。

 

 2年前は、エノキタケがごっそり顔を出し、少しずつ大きくなっていきました。食べごろになったなぁ、そう思って眺めていたところ、よく知っている人がいるらしくて、一つ残らず採集されてしまったことがあります。

 

「こやんぴ、『よく知っている人』ですって? なに言ってるの? エノキタケは、スーパーの食品売り場にいくらでもあるから、誰だって、見ればエノキタケだと分かるでしょ?」

 

 それが、分かんないんですよね。栽培されているエノキタケは、光を当てないで育てるのでひょろひょろ。野生のエノキタケは、皆が「あっ、キノコだ。」と納得するオーソドックスな形をしているのです。栽培品とはまったく違うので、「よく知っている人」でないと、エノキタケとは気づかないのです。

 

 こやんぴは、エノキタケだということは気づいていたのですが、採集はしませんでした。当家には、採ったキノコを食べる習慣がないからです。観察するだけ。

「やはり野に置け、食用キノコ」を実践する「立派な自然保護一家」というわけではなく、家族全員が生れながらのビビりなので、どうしても、「もしかしたら・・・」と思ってしまうのです。

 

 そんな残念な思いをした(おいおい、やっぱり残念だったのかよ。)エノキの木に、今朝、こんなキノコが生えているのを発見しました。直径15センチほど。かなり大ぶりのきのこです。

f:id:koro111koyampi:20181119224043j:plain

 子供用のグローブのようにも見えます。

 

f:id:koro111koyampi:20181119224047j:plain

 大きすぎてビビりますが、何となく美味しそうな気が・・・

 

f:id:koro111koyampi:20181119224051j:plain

 一山いくらで売れそうな気もしてきました。

 

f:id:koro111koyampi:20181119224055j:plain

 エリンギに似ていませんか? でも、エリンギは、日本には自生していませんから、エリンギではありません。

 

 ヒラタケかもしれません。ヒラタケなら食用になります。美味しいキノコ。

 エリンギに似ているのも道理で、ヒラタケもエリンギも、ヒラタケ科ヒラタケ属。ごく近縁のキノコだったのです。

 

 待てよ、ヒラタケと似ている毒キノコに、ツキヨタケスギヒラタケがあるではありませんか。軽々にヒラタケと断定しない方が良さそうです。

 でも、ツキヨタケはこれほど大きくなりませんし、スギヒラタケは針葉樹の枯れ木がご専門。

 

 どうやら、ヒラタケの可能性が高くなってきました。

「さあ、どうする、こやんぴ?」

 う~ん、やっぱり、私は観察するだけにしておきます。