熱海の海岸散歩するゼミの仲間の4人連れ(11月12日)
11月12日の朝を迎えました。
重いカーテンを開けると、天気予報では雨の予報だったにも関わらず、回復傾向にありそうです。
日頃の心がけが良い者など4人の中には一人もいないというのに、なんとついていることでしょうか。
雲間からのスポットライトが熱海の海を照らし出しています。
幻想的と言ってもよさそうです。
確実に回復基調ですが、露天風呂に浸かっていると、名残の雨粒が湯に落ちる際、ぴょんぴょん飛び跳ねていました。5センチほどは跳ね上がるので、スローモーションで再生したら、さぞや興味深い映像となったことでしょう。俳句に詠もうと思ったのですが、なかなかまとまりません。
(17日になっても、俳句にできていません。やれやれ。)
朝食を済ませ、路線バスで伊豆山の高みから、一気に熱海駅まで下ります。
沢庵で有名な七尾には自動車学校がありますが、ここの生徒さんは、路上教習に出た途端に、急な坂、急カーブ、細い道の連続を経験することになります。ちょっと気の毒。
一度恐怖の体験をしたならば、誰もが「金輪際、彼が運転する車には乗らない」と宣言することで有名なYは、
「ここで免許を取るのは大変だな。俺には無理。難関自動車学校、エリート学校だ。」
と呟いております。そもそも、Yがどこの自動車学校に入学し卒業したのかは知りませんが、どんな奇跡が起こって彼が免許を持つに至ったのか・・・それ自体がミステリーです。
熱海駅に着くや否や、昨日、「蜜柑大福、蜜柑大福。」と呟いていたMが、今日も、「蜜柑大福に会いに行く!」と一目散に駅ビルへ駈けだしていきます。蜜柑大福が売り切れていたら大変だからです。
店には・・・山積みになっていましたよ、蜜柑大福が。それはそうです、開店直後なのですから。
Mは、嬉々として、蜜柑大福と、豆大福と、草大福と、あと数点をお買い上げ。
あまりに蜜柑大福にご執心だったため、熱海に来たときはいつも購入するというからすみを買うのを忘れた、と、帰りの列車の中で悔やんでおりました。
お土産は買わない主義のIは、Mの凄まじいまでの購入意欲に、ただただ呆れ、苦笑いを浮かべるのみ。お土産については両極端のIとMですが、大の仲良しなんですよ。おもしろいですね。
お昼は、真鶴の鶴寿司と決めていたので、それまでの時間をどうするのか、が課題となりました。
私は、真鶴半島ハイキングを提案したのですが、車の運転のヘタなYは、勾配のあるところを歩くのもヘタ、大嫌い。
「俺、それ、嫌。もし、行くのなら、どこかで待っている。」
真鶴駅前で時間をつぶす場所は少ないので、Yを駅の待合室でぼーっと待たせるのも気が引けます。
それじゃあ、熱海の駅近くの商店街でもぶらぶらするか、ということになりましたが、もうお土産も買い終わっているので、あっという間に商店街を抜けてしまいました。
Yをだまし討ちにした形ですが、海岸まで降りてみる展開に。
急な階段をぐんぐん下ります。
Yは、「後でここを登るのか。」と思っているのか、口数が極端に少なくなります。
途中で、若い女性たちが、ふうふう言いながら階段を上ってきます。
Yの口は、貝のように固く閉ざされるようになりました。少し後の自分の苦難をより強く認識するようになったためと思われます。
(我々のグループは、数年前まで、山登りグループだったのに、何という体たらく。)
階段の一番下のところに、数輪の花が咲いていました。
蜜柑大福のМは、昨日、花の写真を撮れば、あっという間にその名前を教えてくれるという有料アプリを試して、百戦百敗。昨日は蜜柑大福も売り切れていたこともあって、その意気消沈ぶりは、傍から見ていて気の毒になるくらいのものでした。
今日は、蜜柑大福を大量に購入して、意気が上がっていたので、
「今日こそ、花の名前を当ててみせる。」
と強気の一言。
撮影したのは、この花。
有料アプリの答えは、
「ゲンペイコギク」。
やっと正解にたどりつきました。ペラペラヨメナの別名です。
その後、有料アプリは次々と正解を連発し、昨日の汚名を晴らしたのでした。
降り立った地点は、ベタな観光スポット、お宮の松のすぐ脇。
初代のお宮の松は、ずいぶん前に枯れてしまい、今は、こんな姿に。
二代目のお宮の松は、元気です。
この松の脇に、寛一お宮の像があるのですが、観光客の人たちが像の前で、入れ替わり立ち代わり記念写真を撮っていたので、像の写真は撮れませんでした。
像の近くの公園には、色とりどりのランタナがいっぱい咲いていました。
海岸では、若い人たちが、波が来るたびに、何とかルーペを踏んだときのように、「きゃっ」、「きゃっ」と言っているのが聞こえてきました。
海岸でぼけ~っとした後は、登り下り大嫌いのYが、
「あっ、熱海駅行きのバスが走っている!」
と目ざとく見つけてしまったため、階段登りを楽しみにしていた他の3人も、やむなくバスに乗ることを承知したのでした。
バス停近くに、こんなマンホールがありました。
この後、真鶴まで列車に乗り、鶴寿司に寄って大満足したことは、既報のとおりです。