季節外れのオオイヌノフグリ
早春の宝石、オオイヌノフグリが、小春日和を春と間違え咲いていました。
一日花なので、朝に開花し、夕方には散っていきます。
花弁の中に見える青紫色の二つの「腕」は、雄しべ。
この写真ではよく見えませんが、両腕の真ん中に雌しべがあります。
雄しべは、両腕を広げて、花粉を他の花に運んでくれる虫を待ち、雌しべは、他の花の花粉を体中に付けた虫の到来をじっと待ちます。
2枚の写真のうち、腕を広げている方には、白い花粉の塊が見えていますね。
他の花からの花粉を受け取れなかった場合、オオイヌノフグリは、やむを得ず、散る間際に自花受粉を行います。
広げていた両腕雄しべを閉じて、雌しべの頭の上にちょこんと載せるのです。
なんとしても種をつくり、子孫を残す知恵。