黄色いブラシの木
黄色いブラシって、木に生るんですね。
ホームセンターで売っていたんじゃないんだ。
と言いたくなるほど、ブラシに似ていますね。
フトモモ科のブラシノキは、以前から知っていましたが、それは赤いブラシノキ。
黄色いブラシノキを見るのは初めてですが、赤よりも黄色の方が、よりブラシっぽいですね。
別名が、カリステモン、ハナマキ(花槇)、キンポウジュ(金宝樹)と、たくさんあるのは人気の表れ?
花槇は、何となくわかります。葉の形が槇に似ていなくもない(槇の葉より、当たり前かもしれませんが、同じ科のフトモモの葉によく似ています。)。槇に似た葉なのに花が派手、それでハナマキなんでしょうね。
金宝樹は、赤いブラシノキにはあまり当てはまらず、黄色のブラシノキにぴったりのようですが、赤いブラシノキも雄しべの先端が黄色いので「金」なのかな?
黄色いブラシノキを見かけたのは、熱海の「お宮の松」のある公園内。
寛一お宮の像には、観光客がたくさん。日本人、韓国人、中国人、たくさんいらっしゃいます。
彼ら、彼女らが像に近づいて記念写真を撮ろうとするたびに、センサーが働くのか、「あたみ~のかいが~んさんぽする~」とかなんとか音楽が鳴り響き、うるさくて仕方がありません。静かな雰囲気を楽しみたい人には、向いておりません。
派手な花のブラシノキは、皮肉なことではありますが、その傍らで、ごくごく目立たぬように、ひっそりと咲いていました。
みごとな雄しべの大群。
別名の「カリステモン」は、「美しい雄しべ」という意味のギリシャ語だそうです。なるほど。
元々の花の時期は、5~6月らしく、種むき出しの面白い実も生っていました。
建設中の(多分)リゾートマンションと向き合っていました。
科はまったく違いますが、11月下旬になると咲くシロダモ(クスノキ科)の雄花も、黄色いブラシです(下の写真)。
黄色いブラシを見ると、私は、なぜか、美輪明宏さんを思い出してしまいます。他意はないのですが。