真鶴駅近くの鶴寿司
昨日、今日の旅行のリポート、昨日から始めるべきところ、今日のお昼に伺った鶴寿司から始めます。
鶴寿司は、湯河原にあった小さな旅館の素敵な女将さんから教えられた店。
その旅館が、突然、思いがけない事情でなくなってしまったのは残念でなりません。
我が家の2代目犬コロは、宿に入ることはできませんので、車の中泊まりでしたが、「わぁ、可愛いい。」と旅館の皆さんから誉められて気をよくしていた(多分)、そんな、懐かしい宿でした。
月曜日の今日も、蔓寿司さんには、お客さんがいっぱい。
当日、真鶴港に上がったばかりの新鮮な魚を食べることができます。
まずは、その「地物にぎり」を注文。
待つ間に、きょろきょろしていたら、壁に貼られた札の一つに・・・
「ひいらぎ? あの棘だらけの葉っぱのこと?」
「まさか、痛くて食べられないよ。」
「揚げると柔らかくなるとか。」
「ならない、ならない。」
すらりとした美人で、かつ元気の良いお店のお姉さんに伺うと、
「ちょうど柊の葉の大きさの魚です。」
とのこと。
「で、その柊の葉ほどの魚の素揚げって一匹だけですか?」
バカなことを聞くものです(ちなみに、聞いたのは、ご想像のとおり、私です。)。
「いえいえ、少なくとも皆様に二匹ずつは当たりますよ。」
4人で1匹だったら注文しなかったであろう私たちは、その一言で即注文しました。
待つこと暫し。やってまいりました、「ひいらぎ」の素揚げ。
「成長すると、どのくらいになるんですか? 大きくなると名前が変わるのかな?」
相変わらず、訳の分からない質問をする私たち。
「いえ、あまり大きくなりません。名前も変わりません。ずっと『ひいらぎ』なんですよ。」
「おいしいっ!」というわけではありませんが、日本酒を飲みながらいただくと乙な肴になりますね。ぐびぐびいっちゃいそう。日本酒を頼まなくてよかった、よかった。
そうこうするうちに、地物にぎり登場。
並び順は、壁に掲げられた表示のとおりです。
おいしくいただき、我ら4人、大満足。2日間の掉尾を飾るお昼となりました。
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家に帰って、「ひいらぎ」について調べたところ、地方によっては、この魚のことを「猫食わず」とか、「猫跨ぎ」とか呼ぶらしい。小骨が多くて、食べるところが少ないからだとか。
これにより、私たち4人が、「猫よりも選り好みをせず、何でも喜んで食べるおめでたい男たち」であることが明らかになってしまいました。私以外の3人にも、この喜ばしい事実は伝えねばなりますまい。