ノゲシ 3兄弟?
ノゲシ(ハルノノゲシ)
秋です。しかも晩秋。
いえいえ、昨日が立冬だったので、暦の上では、もう冬です。
ああ、それなのに、それなのに・・・昨日、立冬の日の私のブログタイトルは、「ちっちゃな秋、みぃつけた!」。タイムリーエラーですね。
まぁ、そうなんですけれど、暦は早過ぎますからね。感覚的には、まだ秋です。
それが何より証拠には、朝晩の冷え込みにもかかわらず、ノゲシ(ハルノノゲシ)が、春でもないのに元気に咲いているではありませんか。
「ねぇ、こやんぴぃ。君に教養がないことが皆にばれちゃったね。でも、こやんぴがまだ秋だと思っている気持、よく分かるよ。」
やさしいノゲシさんは、そう言って私を慰めているかのようです。
「ノゲシさん、僕が教養のないことがばれたのは、いつだろう?」
「きょうよぉ。」
ノゲシさんが、そんな駄洒落を言う訳がありません。
実は、ノゲシは、霜が降りる頃まで頑張っているので、別名の頭に「春」を冠してはいるものの、初冬までずっと花を咲かし続けることに何の不思議もないのです。
オニノゲシ
オニノゲシは、ノゲシによく似ています。似ていますが、武骨です。ノゲシよりも、葉はずっと固く、棘もあり、触ると痛い。ノゲシ以上に丈夫で、ちょっとした隙間さえあれば生えてくる頑丈者。霜にも、ノゲシが降参した後まで抵抗を続けます。
まだ、蕾をたくさん用意しています。
こやんぴとは違い、「初冬だぞ。」と言われても、まったくビビっておりません。
アキノノゲシ
アキノノゲシは、秋にしか咲きません。ノゲシが春から秋まで咲くというのに、何となく不公平なような気もしますが、その代わり、花をいっぱい付ける上に、背を高く伸ばして遠くまで種を運ぼうとするので、秋だけでしっかりと元を取る作戦なのかもしれません。
同じ「ノゲシ」という名前を持っていますが、花の形を見てお気づきのとおり、属が違います。ノゲシとオニノゲシは、ノゲシ属。アキノノゲシは、アキノノゲシ属。
アキノノゲシ属には、春に咲くニガナがあります。そういえば、花の形が似ていますね。
驚いたことには、レタスも、アキノノゲシ属です。
レタスを、キャベツの親戚だと信じて疑わない人は多い(私も、その昔、ずっとそう思っていました。)ので、
「キャベツも白菜も、アブラナ科だよね。じゃあ、レタスは何科だと思う?」
と質問すると、あれこれ答えは返ってくるものの、
「キク科!」
と答える人は、まずいません。