好天の中、坂戸の郊外を歩く
元勤務先のOB会で、坂戸の郊外を歩いてきました。
東武越生線の西大家駅を降りて歩き始めてすぐ、民家の庭にタヌキが!
アライグマ捕獲用の檻にかかってしまったのでしょうか?
檻にピントがあってしまいました。
今日も快晴。朝のうちは、少し肌寒かったですね。
遠くに見える白い建物は、近年、箱根駅伝の常連校となった城西大学です。
箱根駅伝は人気があるので、関東の各大学の力の入れようは大変なもの。新興校が躍進する一方、昔の常連校が予選まわりになったり、さらには、予選でも敗退してしまったり。
遠くに、富士山の頭の方が見えています。
地元からの参加者によると、
「ここは、変電所が近くにあるので、高圧線が集まってくる場所。高圧線が無ければ絶景なんだけれどねぇ。」
いやいや、高圧線があったとしてもなかなかの景色。
高圧線も必要なものですしねぇ、いらないとは言えません。
台地上から水田地帯に降りていきます。
崖の至る所から水が湧いています。洗い物に利用しているお宅があるようです。
簡易型(?)のワサビ田までありました。
崖の中腹にある滝不動の本体は、他の人に置いていかれそうになったため、写真は撮れませんでした。
江戸時代に生じた崖崩れにより、不動明王像が土に埋まってしまったとのこと。
大正時代になって、地元の人が堀さらいをしていた際に偶然発見され、現在地に安置されたとのこと。
それだけでも、「へえぇ、浅草の観音様みたい。すごい!」ですが、昭和27年に沢蟹獲りをしていた子どもたちが、さらに不動明王像の台座を発見したのだとか。
そこで、地元の方々がお堂を建立したところ、いろいろご利益があるのだそうです。
普通の柿よりもずっと小さい豆柿がたわわに稔っていました。
コンパクトな醤油工場を見学しました。
ガラス越しですが、醸造桶を眺めることができます。
こちらの工場では、すべて木桶を使用しています。
醤油ソフトをいただきました。
おいしかったです、とっても。
当分、塩分と糖分を控えた方がいいかな。
木桶風のベンチがありました。
日本で、ミスユニバースの国際大会が開かれた際、すべてのミスたちがこの醤油工場を見学に訪れたとのこと。
多和目天神社。獅子舞の伝統が、多くの方の努力で受け継がれ、健在のようです。
地元の方の笛の演奏を聴かせていただきましたが、獅子舞の進行に合わせて何曲ものバラエティがあるとのこと。見事なものです。獅子頭も、本番用の他に、練習用のものまである充実ぶり。
私の住む地域でも獅子舞の伝統はあったのですが、後継者武双のため一度廃れてしまい、今、復活に向けて模索中です。映像が残っているので「見よう見まね」はできるものの、実体験の積み重ねが長いこと途切れてしまったのは、やはり痛い。一度なくなってしまったものを復活するのは本当に大変です。
昔は、大きな杉が社の後にあったとのことですが、落雷で倒壊。現在の杉は、その杉の枝を挿し木して育てたもの。
赤い鳥居の後の木は、その昔、何の木か分からず、「なんじゃもんじゃの木」と呼ばれていたとのこと。
ものすごい大木です。
木の肌が、リョウブやシャラと同じように、まだらに剥がれ落ちています。
なんじゃこれ?
クスノキ科に属するカゴノキとのこと。カゴノキは、暖地に生える木で、関東に生えているのは珍しいとか。
樹齢800年と推定されています。
同じクスノキ科のシロダモと同様、雌雄異株。
ご近所の方の話によると、この木は、黄色っぽい花を咲かせるとのことですが、単独樹なので実はなりません。ちょっと気の毒。