植物って本当にすごい
タイワンホトトギスの白花(実生)
数日前に紹介したタイワンホトトギスの白花、前回紹介した花は、咲き終わりに近かったので、ちょっと姿が乱れていました。
蕾だった花が綺麗に咲きましたのでご紹介いたします。
葉をルリタテハの幼虫にほとんど食べられてしまったので、「葉なし」状態です。それが残念。
えっ? 「葉なしでは話にならない!」ですって? うまいこと言いますねぇ。
でも、そんなことおっしゃらないでくださいまし。
雄蕊も雌蕊も真っ白。花弁の根元の内側の黄色い斑点以外は純白です。どうやら実生で生じたものらしく、うれしい限りです。
樹木の剪定と雑草の駆除を、年に1回か2回お願いしている植木屋さんに引っこ抜かれないように十分注意しなくては。
「玄人の植木屋さんが引っこ抜くわけないでしょうよ。」
そう、そう思いますよね、普通。
でも、私は、何回も悲しい目に合っているのです。
白花のユウゲショウやイカリソウも、植木屋さんには「雑草」と認識され、哀れ引っこ抜かれ処分されてしまいました。でも、これは、事前に説明しておかなかったこちらも悪い。なので、いかりはしません。でも、すぐ近くに品種名を記した名札が差してあるダリアまで引っこ抜きはしませんよねぇ、普通。
引っこ抜いたのはだりあ! 植木屋さんで~す。だりあこりゃ。
横道にそれすぎました。
参考までに、我が家のタイワンホトトギスの一般的な花をご紹介しておきます。
次の写真のとおりです。
一般的な花も、花弁の根元内側は黄色いんですね。
更地化後の隣地の雑草たち
築50年ほどで、30年以上も空き家で、廃屋同然だった隣家が、この夏、やっと取り壊され、更地となりました。
更地になった途端、植物の芽が出て、今、小さな雑草たちが一面に育ちつつあります。それも、乾燥気味の更地にはあまり生えない植物たち、田の畔に生える雑草たちが多いのです。
ちょっとミステリアス。
実は、隣家は、5~6年ほど前までは、道路を挟んで水田と向かい合っていたのです。
もしかしたら、その水田の畦道に生えていた雑草たちの種子が、隣家の土の中で何年も眠っていたのではないでしょうか。そして、急に更地となり、太陽の光が燦々と降り注ぐようになったので、「あれまぁ、ずいぶん寝坊しちゃったわ。」と思ったかどうかは分かりませんが、眠い芽を擦りつつ伸びてきたのではないか、そんな気がします。
本来であれば、更地は乾燥しやすいので、田の畔のような湿り気を長く保持することはできません。でも、今年の秋の長雨は、本当に長かった。嫌になるほど長かった。その影響で、更地であるにもかかわらず、田の畔に近い湿り気が保たれたのかもしれません。
トキワハゼ。田の畔などに生えています。隣地である我が家の庭には1株もありません。
群落状態です。
これも、田の畔でよく見かける植物です。
ハルタデ。
田の畔など湿った場所が好き。これも親株は田んぼ由来なのではないでしょうか?
この植物も、どちらかというと湿り気のあるところが好き。
最近、当地は、センダングサの仲間うちでは、アイノコセンダングサが圧倒的に優勢で、昔栄華を誇ったアメリカセンダングサは、あまり見かけなくなりました。
隣の土の中から、思い出したようにアメリカセンダングサが顔を出したので、びっくりです。いや~、お久しぶり~。
ところで、アメリカセンダングサと、近縁のタウコギは、実によく似ています。似てはいるのですが、葉の形状で容易に区別することができます。アメリカセンダングサは複葉、タウコギは単葉なのです。