クイズ これは何でしょう? 答え
人形たちのダンス
薄い緑色の頭と、色とりどりの衣装を纏った人形たち・・・
可愛らしいですね。
人形たちには、クイズでお出しした配列とは異なる並び方もしてもらいました。
果物? 野菜?
「何となく、みずみずしい感じがするので、果物かな? ブドウとかブルーベリーの新品種とか・・・」
「それとも、イチゴのような草の実で、野菜ってこと?」
(厳密に言うと、メロンもイチゴも野菜です。「果実的野菜」。)
「どちらにしても、カラフルなので、人気の出そうな食べ物ということで、正解でしょ?」
植物ということは見抜かれてしまいましたね。
でも、果物か野菜ですか。さあ、どうでしょうかね。
生育状況
こんな形で、木に生っています。
葉の形状から、針葉樹のようですね。
この写真は、つい最近の撮影です。
薄い緑色の頭と、ブドウ色の胴体の二重構造。やはり、変わった木の実ですね。
今年は、色づくのが少し遅いようですが、例年ですと、今頃から、下の写真のように、胴体の部分がカラフルに変身してきます。
なかなか綺麗でしょ?
正解発表!
お待たせいたしました。
正解を発表いたします。
イヌマキの実です。
「ちょっと待った、こやんぴ。我が家にも槙の木はあるけれど、実などつかないぞ。何かの『まきがい』じゃあないの?」
また出ましたね、ヒゲじい。でも、間違いの洒落のつもりで「まきがい」は駄洒落としても不出来ですよ。「巻き貝」としか聞こえず、訳が分かりません。
あっ、ヒゲじい、そんなに悄気ないでよ。実はね、我が家にもイヌマキがあるけれど、やっぱり実はなりません。
「木によって、実をつけたり、つけなかったりするのは、植木屋さんの腕次第? 木の値段の違い?」
ヒゲじいとこやんぴの庭のイヌマキが実をつけないのは、それが雄木だからなのです。そう、イヌマキは雌雄異株なのです。
なぜか団子の話に
それにしても、実が、花見団子みたいになっているのは面白いですね。花見団子は団子が三つなので、1個足りませんけれど。
ちなみに、江戸時代のお江戸八百八町の串団子は、元々1串5個だったんですってね。1個1文で、1串5文。
ところが、一文銭の他に、四文銭が登場したため、繁盛している団子屋さん夫婦が、頭を痛めることとなりました。
「お前さん、どうも、勘定が合わないんだよ。忙しいのに目をつけた悪い客が、四文銭の下に一文銭を忍ばせた振りをして、実は4文しか払ってないみたいなんだよ。材料費も上がっちまって、このままじゃあ赤字で、商売上がったりだよ。」
「『上がっちまって、上がったり』か、おめぇ、おもしろいこと言うねぇ。」
「何、のんきなこと言ってんだよ。この際、四文銭2枚の8文に値上げしたらどうだい?」
「べらんめえ、『諸物価高騰により値上げ』だってか? おいら江戸っ子だぜ、そんなみっともねぇことできねぇよ。」
「じゃあ、1串5個を4個にして、お代を四文銭に合わせて4文にするってのはどうだい? 値上げにならないのは苦しいけれど、少なくとも悪い客のずるは防げるよ。」
「おめぇ、5個だから『だんご』なんだぜ。4個になったら『だんし』になっちまうじゃあねぇか。まあ、立川談志の落語はうまいけどねぇ。」
「お前さん、談志は江戸時代にはいないよ。」
「おめぇの言うとおりだ。4つにしよう。」
そんな経緯で(ほんまかいな?)、関東地方の串団子は、4個が基本。
(諸説あります。)
川越名物「焼き団子」も、1串4個です。焼けた醤油の香りが何とも言えず、とっても美味しいですよ。
実の不思議
毎度のことながら、とんだ遠回りをしてしまいました。
団子みたいなイヌマキの実の話が本題でした。ほとんど忘れておりました。
(オイオイ (^_^;)\('_') )
この2段になっている実の両方が本当の実かと言うと、そうではないのです。緑色の方が本物の実で、毒があります。カラフルな下の方は、花を支える土台だった花托(かたく)の部分が膨らんだもので、甘くて美味しい。
鳥さんたちは、花托も実だと思い、
「おっ、実が二つ繋がっているとは豪勢な。ラッキー。」
嬉々として二段重ねのごちそうを持ち帰ります。
まずは、花托を味わいます。
「う、うまい。ジューシー!」
鳥さん、大喜びです。
続いて、本当の実。
「ぐえっ、不味い。なんだこりゃ、ぺっぺ。」
慌てて吐き出した種は、木についている間にすでに根が出ているものが多く、うまく着地できればですが、めでたく遠くの地で芽を出すことができるのです。
《 木についている間に、もう根が出ているので、地上に落ちたときは、根づく準備万端なのです。 》