秋の秩父日帰り旅行の下見に
雨の中、秩父へ
10月末に、地元の会の日帰り旅行があります。
今日は、幹事一同でその下見。
朝から雨が降り、もともと、
「別に、下見に行かなくっても・・・」
と思ってテンション低めのこやんぴは、余計に行きたくない気分。集合場所に行く足取りも重い。
ところが、他の幹事4人は元気いっぱい。
「今日は雨でも、旅行当日は、俺の笑顔で晴れさせてみせる。」
どこかで聞いたことがあるようなセリフ。
行き先は熱海なのか? あんたは間寛一か?
横道にそれますが、『金色夜叉』の主人公である間貫一の名前はどのような経緯で名付けられたかご存知ですか。
ダイヤモンドに目が眩んだお宮さんを見返すために、裸一貫から大金持ちになるという設定のため、「はだかいっかん」をちょっとひねって「はざまかんいち」にしたということらしいですよ。
ちなみに、お宮さんたちにダイヤモンドを「ほれほれ」と見せて、みごとお宮さんの心をつかんだ富山唯継は、自らの力で巨万の富を築き上げたのではありません。おとうちゃまから「富の山をただ継いだ」だけの、苦労知らずのお坊っちゃまなので「とみやまただつぐ」。これは、ひねりを加えず、そのまんま。
捻ったり、直球勝負だったり、尾崎紅葉さん、なかなかやりますね。
ブドウ園へ
閑話休題。
降りしきる雨の中を、2台の車は、秩父に向けて出発。
今日は3連休の1日目。それに、日高の
雨が幸いするとは思いませんでした。
車窓から眺める山は、霧雨に霞み、墨絵の世界。
なかなかいいものです。こやんぴ、出かける前のアンニュイな気分は、少しずつ薄れていきました。
最初にぶどう狩りでお邪魔する農園は、想像したよりもずっと大規模で開放感があり、メインの道路から外れているため静かなのです。これなら、本番の際は、参加者にも十分満足いただけそうです。
つい最近、知人からいただいて、食べたらとてもおいしかった「ちちぶ山ルビー」というブドウがお土産として販売されていました。私が「あっ、ちちぶ山ルビーだっ!」と叫びながら一房購入したところ、他の4人もつられて買っていました。
SLに出会えた!
昼食は、長瀞の岩畳近くの小さなレストラン。ここも、パンフレットほどきれいではなかったけれど(旅館でもレストランでも、パンフレットの写真って、よく撮れていますよね。)、ほっと落ち着く雰囲気があって、下見参加者全員が「わりと良いんじゃないの」という評価でした。当日のメニューは試食せず、蕎麦をいただきました。
長瀞駅構内が、秩父鉄道直営の駐車場になっていたので、そこに車を入れたところ、パレオエクスプレスという観光蒸気機関車が、行き違い列車とのすれ違いのために停車していました。
下見を渋っていたこやんぴ、もう完全に、
「来てよかったぁ。」
とテンション最高潮。
えっ、みそポテト?
伊香保近くの芋串について記述した際、
「じゃが芋に味噌だれは合わない」
と書いたこやんぴですが、なんと、なんと!
秩父では、「みそポテト」が名物だったのです。
のぼりには、「埼玉B級ご当地グルメ王座決定戦 優勝」とあるではありませんか。
「ポテトといえば、塩かバター」という固定観念に凝り固まっていたこやんぴ、頭をガーンと叩かれたようなショックを受けました。
そこで、他の4人には内緒で、みそポテト少々をひそかに購入。
家に帰ってから、チンして食べてみました。
あら、ほんとだ。「Aなあ」(えーなぁ)とまではいかないけれど、素朴に「B味」(美味)でした。