鹿火屋さんの芋串とは?
《 かびや、と読みます。 》
《 薄暗かったのでぶれてしまいましたが、鹿火屋さんの名前の由来は、上の写真のとおりです。 》
昨日の伊香保行きの際に立ち寄った鹿火屋さんの名物、芋串についてご質問があったので、お答えしておきます。
芋串とは、芋を串に刺したものです。
ま、それはそうでしょうが・・・
その芋って、何芋なのさ?
我が故郷、川越及びその周辺の台地は、さつま芋の産地として有名です。
川越は、江戸日本橋から十三里の道のりだったことから、川越芋は、
「栗(九里)より(四里)うまい十三里」
と言われ、江戸でも好評を博したのだとか。
誰が考えたのかは分かりませんが、9+4=13だし、「栗よりもさつま芋の方がうまいんだぞ」という「伝えたい趣旨」がよく分かりますよね。なんともうまい宣伝文句だと思いませんか?
ということは、郷土愛に燃える(?)こやんぴのこと、さつま芋を串に刺したものに群馬でも出会ったので、それに思わず飛びついたに違いない・・・
残念ながら違います。さつま芋では、串に刺しても、その重みで落下してしまいそうではありませんか。皮を除きサイコロ状に切って串に刺すのも難しそう。そもそも、味噌だれに合うかなぁ。
川越市民としては少々残念なのですが、芋串の芋は、さつま芋ではありません。
あ、少しヒントを出してしまいましたね。
そうなのです。串に刺したときに団子並みの大きさで食べやすい芋、それが芋串の芋。
ははぁん、ということは、じゃが芋のうち団子くらいの大きさのものを選って串に刺したものかな?
それもおいしそうですが、じゃが芋の場合は、バターをつけた方がおいしそうですね。味噌だれには、もっと合いそうな芋があるじゃあありませんか。
そうです、里芋。
秘伝の味噌だれをたっぷりと身にまとった里芋を、炭火でじっくり、こんがりと焼いたのが「鹿火屋の芋串」。
これが鹿火屋の最大の名物であることは、店のマークに芋串が使われていることからも分かります。
《 暖簾に輝くマークは芋串。 》
分かります、なんて書いたこやんぴですが、最初にお寄りした際は、
「芋串って何なんだぁ。」
と首をひねり、
「それじゃあ、一本だけとってみるか。」
《 たった一本しか注文しませんでした。芋串も、皿の片隅で『さびしいよぉ。』と拗ねております。 》
けち臭くも、一本を二人で分けあって食べたのですが、不明を恥じるべきですね。
「こりゃあ、絶品だぁ。里芋の食べ方の中で最高だぁ。」
芋串を食べるだけにでも行きたい店となってしまいました。