ロシア × アメリカ= 秩父?
川越が巨峰やシャインマスカットの産地であることをご存じでしょうか?
入間川の両岸沿いに、住宅地と混じりあうようにして、ブドウ畑が点在しているのです。当家は、このうちの一軒から、友人たちにブドウを送るのが習慣になっています。
ささやかな8月のご挨拶。
昨日は、思いもかけず、知人から、秩父のブドウを頂戴しました。見たこともないブドウです。
実は、長さこそ巨峰並みですが、まん丸巨峰とは違いずっと細くて、体積的には5分の1くらいかも。色は、甲州ブドウにちょっと似ています。
それにしても、宝石のような輝き。何という品種名なのかと思ったら、シールが貼ってありました。
「ちちぶ山ルビー」
思うことは、皆同じようです。
なるほど、ルビーかぁ。単に「ちちぶルビー」とすることなく、「山ルビー」としたところが、秩父盆地のブドウらしくでいいですね。
皮も食べられ、種もないようです。シャインマスカットと同じですね。小さな子どもたちにも食べやすいかも。
早速、何粒か食べてみました。
巨峰よりも糖度は低いようですが、さっぱりとした甘さで、かなり美味しく頂くことができました。
ネット検索したところ、埼玉県内で作出された品種ではなく、「ブドウと言えば」の山梨県で生まれたようです。
両親は、ロシアとアメリカの出身。プーチンとトランプより先に米露友好を果たしたようです。
作りにくい品種だったようで、量産までには多くの苦労があったとか。
そんな歴史も噛み締めながら、美味しくいただきました。
ところで、山梨側では、このブドウの商品化をしていないのでしょうか? もし、商品化していたとしても、「ちちぶ」とは名乗らないでしょうね。山梨のブドウ農家で、違う名前のこのブドウに出会えたら面白いな。