狐の胡麻では無いわいな
「オタマジャクシはカエルの子、ナマズの孫ではないわいな。」
はい、知っております。姿形こそナマズによく似ていますが、やがて、手が出て足が出てしまいます。「あたし、ナマズよ!」と称して詐欺を働こうとしても、すぐに「足が付く」わけです。
《無くもがなの参考》
足が付く;犯人の身元や逃亡者の行方がわかる。犯罪事実が明らかになる。「残された指紋から―・く」(出典;小学館 デジタル大辞泉)
《 キツネノマゴ(キツネノマゴ科)。 コンデジではピント合わせが難しい! 結局、合っていません。 》
でも、私、キツネノマゴについては、図鑑で確認した後でも、文字を最後までしっかり読まなかったために、「狐の胡麻」だと思い込んでおりました。
「なるほど、ゴマ(胡麻)に似ていなくもないな。ほうほう、同じシソ目なんだ。そうか、昔の人は、キツネノカミソリのノリで、狐の胡麻って名付けたんだな。うんうん、そうに違いない。昔の人の名前のつけ方っておもしろ~い、おかし~い。」
「おかしい」のは、昔の人ではなく、こやんぴの方だと知ったのは、かなり後のことでした。
では、なぜキツネノマゴという名になったのか? それが・・・どうも、よく分かっていないみたいですよ。孫と言うくらいなのだから、どこかが「狐に似ている」ということだとは思うのですが。
キツネノマゴはキツネノマゴ科に属しますが、キツネノマゴ科の植物は、日本国内では、沖縄を除き、キツネノマゴ1種のみだそうです。
(沖縄にはキツネノヒマゴという近似種があるとか。)
一つ一つの花が小さく、その上、ぽつんぽつんとしか咲かないので目立ちませんが、秋らしい「慎ましさ」を感じる花なので私は好きです。