夕焼け空に魅せられて
昨日の夕焼けの話を書くというのは、3月4日に雛祭りを、5月6日に端午の節句を祝うのと同じような気がしますが・・・
昨日も猛暑。今日はそれを上回る酷暑。なんという暑さなのでしょうか。ここ数日、雨もなく、冷たい空気が一切入らないので、関東平野は温まるばかり。
そのような暑さに負けて、昨日の夕散歩は陽が落ちてから。
陽が落ちた後ですから、夕焼けにはあまり期待をしておりませんでした。
ところが、初雁橋への上り坂の途中から、すばらしい光景が展開されていることに気がつきました。
かなとこ雲にまで成長することの叶わなかった積乱雲が、上空の強い風が吹きつけるままに、鳥のくちばしのような、超音速ジェット機の機首部分のような形になり、しかも、朱に色づいているではありませんか。
うっすらと、本当にうっすらとではありますが、薄明光線も見られないではありません。
ここからは、カメラの撮影モードを、普段使いのプログラムモードから、コッテリとした色合いのポップアートに切り替えました。肉眼で見るより鮮やかになるので、反則気味ではありますが、心象風景としては、こちらの方が似つかわしい気がして・・・
嘴の長い鳥? 身をくねらせた龍? ウツボ?
若いセンダンの木のそばまで来たら、手前の雲は、亀? 蛇?
蛇だとすると、向こう側の雲は蛙。
蛙! 呑み込まれるなよ~。
東上線の下り列車に乗っている人も、この夕焼けを見て、美しいと思っているのでしょうか? スマホに夢中で気がつかないかな?
入間川にも、残照が映えています。
新月が姿を現しました。まだうっすらで、気がつかない人も多いかも。
画面の左上に、ちょこんと写っています。
持参したコンデジは、それほど高倍率ではないので、これが限界。しかもブレブレ。
細い細いお月様。
残照の力が衰え始め、月がだんだん明るく見えるようになってきました。
蛇だ、蛙だと騒いでいるうちに、雲は、朱の部分を減らし、女性のシルエットに。
かなりの美人。クレオパトラ?
遠くを眺めているようにも見えてきました。
王家の墓であるピラミッドを守るスフィンクスかも。
いずれにしても、エジプト風の雲。
新月の左上に金星が輝き出しました。
上の写真では、左上方に微かな点としか写っておりません。
見えるでしょうか? 目を凝らしてみてください。
朱色は失われつつありますが、暗い紫色の空にも味わいがあります。
入道雲の片割れは、風に吹き飛ばされ、どんどん薄れていきます。
今度はいかがですか。金星が見えますか?
東上線の上り列車の車内の明かりが目立つようになりました。
車内の人たちは、まどろんでいるのかな?