やっと赤坂離宮の見学記(赤坂離宮バスツアー その3)
赤坂離宮の建物内へ
やっとのことで、赤坂離宮の建物の中に入ることができました。
確かに、セキュリティチェックの混雑状況は異常で、「何とか改善できないのかな?」とは思いましたが、係の人たちの対応は、とても親切だったことは触れておきます。
建物内部は、見るもの、聞くもの、腰が抜けるほど豪華。大理石、織物、調度品、彫刻、七宝焼きなどなど.・・・ただただ驚くばかり。
ところで、私たち夫婦は、充分な下調べをしていかなかったので、この建物が、どの役所の所管なのかすら知りませんでした。
「迎賓館」というくらいですから、外務省なのかな?
どちらも不正解で、内閣府の所管でした。
今や、戦前の内務省も「びっくりしたなぁ、もう。」と驚くほど、そのトップに君臨する人に権限が集中しているあの内閣府。
それで、みんなが何かと忖度しちゃうのかなぁ、そう噂されているあの内閣府。
大日本帝国憲法下の総理大臣の権限は、実は、とても弱かったですからね。
陸軍省などがへそを曲げて大臣を出してこないと、組閣もできなかった・・・
それに比べ、今の総理大臣の権限は絶大。
官僚人事を内閣府で牛耳るようになったのは、つい、最近ですからね。人事を握られては、こりゃあ逆らえません。
部屋ごとに、外国賓客をもてなしたときの記念写真がパネル化されて展示してあります。ご皇室の方々の写真が多いと思いきや、外国賓客とにこにこ笑顔で握手したり、スピーチしたりしているのは、内閣府のトップの方がほとんどでした。
この建物は、元々、東宮御所として明治年間に建てられたもの。
西欧に追いつけ、追い越せの時代ですから、ヨーロッパ調です。
写真パネルに写っている外国賓客たちは、この建物でもてなされて、
「ああ、日本に来たなぁ。」
と思うのかな?
「もっと、日本的な場所が良かったのになぁ」
と思わないかな?
そう感じてしまったこやんぴなのでした。
もっとも、赤坂離宮内には、今回のツアーでは対応していない和風別館があります。別の機会に、予約をして訪れてみたいと思っています。
赤坂離宮アラカルト
赤坂離宮の歴史については、こちら。
和風別館については、こちら。
赤坂離宮の建物の内部は、撮影禁止でした。したがって、内部の状況は、内閣府のホームページのきれいな写真でお楽しみいただいた方がよろしいかと存じます。
それでは、ツアーをお楽しみください。
迎賓館赤坂離宮については、こちら。
正面玄関・中央階段については、こちら。
様々なお部屋は、以下のとおり。
いろいろな思いを抱きつつの内部見学は終わりました。
建物内部でも、係の方々はとても親切で、質問すると、いろいろ教えてくださいました(音声ガイドもありますよ。)。
主庭を巡る
主庭(正門の裏側)も、集合時刻ぎりぎりまで散策。
樹種は、フユボダイジュ。
ゴルバチョフさんは、政治家としては善人過ぎたのかな?
最近、世界中で「強い指導者」、「自国ファーストの指導者」が増えていますが、何となく、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間、いわゆる戦間期に似た雲行きになっているのが不安です。
庭園には、サルビアが咲き誇っていました。
名物の噴水です。
戦間期の話をしていたら、本当に雲行きが怪しくなってきました。
亀がいる!
いえいえ、彫刻です。でも、生きているみたい。
想像上の動物たち(多分)も、水と戯れているかのようです。
ライオンは、想像上の動物ではありませんね。
ここで記念撮影される方がたくさんいらっしゃいました。
タギョウショウ(多行松)。
アカマツの一種だとか。傘状の樹形となるので、アンブレラパインともいうそうです。
2枚上の写真をご覧ください。建物の真鍮がピカピカです。メンテナンスが大変でしょうね。
何の変哲もない(失礼!)モッコクも、多く植えられていました。
集合時間が近づいてきたので、正門側に回ります。
「100パーセント、アメリカと共にある」といつも仰る方が内閣府のトップなので、この鳥は、アメリカ合衆国の国鳥であるハクトウワシ?
日本風の飾りつけもあるのですね。
武将が、「それ以上寄るでない!」と言わんばかりに、こちらを睨みつけています。
正門近くの建物。
これはいったい?
バスツアーは、この後、東京ミッドタウン日比谷に向かい、その後、新宿まで戻る行程となっていました。
私たちは、日比谷で離脱した方が便利なので、離脱届を提出して、ツアーを終えました。
東京ミッドタウン日比谷の鈴波で早めの夕食をいただき、丸ノ内線、東上線で帰宅の途に着きました。
次回は、ツアーではなく、個人で出かけてみたいと思います。