外山康雄 野の花館(塩沢)館内編
南魚沼市内の塩沢石打インターチェンジ近くに、野の花の水彩画で有名な「外山康雄 野の花館」があります。
建物は古民家を移築、改装したもの。しっとりと落ち着いた雰囲気が漂います。
外山さんの野の花をあしらった暖簾を潜って中に入ると・・・
なんと、受付に外山さんご本人がいらっしゃいました。
入館料は300円、外山さんの作品の脇には、モデルとなった植物の鉢植えが置いてあります。
入場券はなく、外山さんの絵入りの栞が何種類か並べられていて、そのうちの一つをいただけます。
すべての絵に鉢植えが添えてあることには驚きました。
館内の写真撮影は、鉢植えの植物はおろか、作品もフリーとなっています。今回は、鉢植えの植物の方を主に撮りました。
エビラフジ(箙藤)。色の変化する様が神秘的ですね。
外山さんの絵は、実物大で描かれています。
ミヤギノハギ。落ち着いた色合いで、日本人好みの花。
ミツバシモツケ(三ツ葉下野)。
私は、初見。控えめなその姿に魅せられます。
キンセイラン(金星蘭)。
これも、初めて見た花。凛としたその立ち姿に釘付けとなり、随分長い間眺めていました。
絵と鉢植えの配置にリズム感がありますね。
カキランは知っていますが・・・
これは、葉も、茎も、花も、渋茶色。
「カルイザワカキラン」とありました。
館の表にカキランが咲いていましたので、比較のために・・・
カワラナデシコは、いつ見ても良いですね。
華やかなのに、派手すぎることはなくて・・・
サワラン。トキソウと違い、しっかりとは開きません。これで全開。
クルマバナ。朝に散歩で見かけたウツボグサによく似ています。
ナツグミ。
二十歳の頃、奥日光の戦場河原で出会った感激を追体験。
我が家のコロと出掛けた浅間山近郊の山の中、クガイソウの大群落が風にそよいでいたことが忘れられません。
ヒメサユリ。
キハギ。
八重咲きのドクダミ。
ドクダミの花弁に見える部分は総苞片なのですが、本当の花の部分が少なくなっていますね。
総苞片が何層か重なるように変化したものなのでしょうか? それとも、本当の花の部分が花弁状に変化したのでしょうか?
ギンリョウソウ。こんなに大きな株を見たのは初めて。
正面の「顔」も、しげしげ見つめたことはありませんでした。栽培できるのですね。
ホザキシモツケかとおもったら、コシジシモツケ(越路下野)とありました。今回、道路沿いにもたくさん咲いていました。
イワナシの実。1センチ弱ですが、なるほど、梨によく似ています。花とは、草津白根や五箇山で何度も顔をあわせていますが、実とは初対面。
一巡りした後は、外山さんの絵入りのカップで、コーヒーや紅茶をいただけます。これまた絵入りの落雁付きです。
この後、お庭の植物たちにも会いに行っております。
次回、ご紹介いたします。