アナベルのお辞儀、再考
アナベルが雨に弱いのは間違いありません。
水やりをすると、当家の他のアジサイたちは、キャッキャキャッキャと大喜びをすのに、アナベルは、
「水は足下にかけてね。」
と言うばかり。
「いやいや、遠慮することはないよ、アナベルちゃん。」
そう言って、ほんの少しだけ頭から水をかけようものなら、
「ごめんなさい、ごめんなさい。謝るから水をかけないで!」
すぐに頭を垂れてしまいます。
なぜ、日本古来のDNAを有するアジサイは雨に強く、イリノイ生まれのアナベルは弱いのか?
ネット検索をしたところ、なんのことはない、セイヨウアジサイ(日本由来)に多い、装飾花だけの、いわゆる手まり咲きの仲間は、雨が続くと、頭が重くなって「ごめんなさい」をしてしまうらしい。
アナベルも、手まり咲きと言えるから、当たり前なのかな?
それにしても弱すぎないか・・・
ガクアジサイ系の花は、中心部に装飾花が無いので、水をさらっと受け流すことができます。これなら、長雨でもへっちゃらですね。
当家の手まり咲き系の花も、よく見ると、いくつもの枝の上についた花の集合体。毛利元就の三本の矢の教えのとおり、これなら強い! ここら辺がイリノイ生まれで武士道とは無縁のアナベルとの違いなんだ。やったぁ、分かっちゃった。
そう思って、最終確認のつもりでアナベルの花の下を覗いてみたら・・・
あれまあ、日本のものよりも「毛利元就」じゃあありませんか。青い目のサムライ。一つの枝の上に重い頭を載せていたのではなく、いくつもの枝でお神輿を担いでいたのです。
ブロッコリーみたい、とも言えます。
こやんぴ、分かっちゃってはいなかったわけです。こやんぴ、仮説、大崩壊。
単純に、アナベルの茎が、日本系統のアジサイのそれよりも頑丈ではないからなのかなぁ。まあ、確かにアナベルの茎は華奢だけれど、じゃあ、何でそうなの?
原産地は「湿潤」とはいえ、日本の平均降水量(約1700ミリ)とは比較にならいくらいの降水量(南部は1200ミリ、北部は900ミリ程度)だし、梅雨のような長雨はないみたいなので、茎をそれほど強くする必要がないということなのか・・・
分かんないなぁ。
やれやれ、消化不良の「自由研究」になってしまいました。
評価は、「もっと頑張りましょう」ですね、これでは。
アナベルの花が、多くの枝に支えられた「お神輿」だったことを、こやんぴ、この世に生をうけ67年目にしてはじめて知ったのが唯一の収穫。