満開のセンダンに想う
満開のセンダンをご紹介していませんでした。
当地では、一週間前に満開を迎えました。
センダンの花(花樗)は、近寄って見ると、可愛らしい花ですが、遠くから眺めると、霧がかかったようにしか見えません。
近くで花を鑑賞したことのない方には、秋に黄色く色づく大きな実の方がお馴染みかもしれません。
私も、この花を近くで見たのは、そう古い話ではありません。一度知ってしまうと、車を走らせていても、センダンが花をつけているのが分かるようになります。
「あっ、あそこにセンダンが咲いている!」
大木だったり、まだ若い木だったり。
それでは、当地で咲いている花樗に少しずつ近寄って見ることにしましょう。
どうですか? 派手ではありませんが、高貴な紫が目を引きますよね。源氏物語の「紫の縁」にまで想いを巡らせるのは、飛躍し過ぎでしょうか?
もし、そうだとしても、とても日本的な奥ゆかしい花なのではないでしょうか。
ハナアブが、蜜を吸いにやって来ました。
雄しべと雌しべを包み込む紫の筒状の組織が珍しいですね。
当地のこのセンダンは、水路の端から水路上に張り出して大きくなった「ど根性センダン」なのです。
はや満開の時期を終え、今は、実を結ぶ準備に移っています。