ジャケツイバラと小田原の千世倭樓(美蔵)
他の方のブログで、つい最近、この花を拝見しました。
私は、昨年のこの時期に、小田原でこの花を始めてみて、まずは、その花の大きさと美しさに驚いたところです。
「えっ、これ、野生の花?」
思わず、声をあげてしまいました。
葉と花の形から、マメ科かな、というところまでは推測でしたのですが、名前はまったく分かりませんでした。
ネット検索で、植物の特徴や生育環境を入力すると、あったいう間に名前が分かってしまうのですから、便利な世の中になったものです。
名前は、ジャケツイバラ。
ジャケツ? なんじゃそれ!
たわわな花を摘むと、あっという間にバケツ一杯になるから「バケツ一杯」、それが訛って「ジャケツイバラ」・・・そんな訛り方はいたしません。
そこで、漢字を確認すると、「蛇結茨」とのこと。
蛇ぃ~? 茨ぁ~? どこがじゃあ?
「こやんぴさん、よ~くご覧になってくださいよ。花の脇にのたうちまわっている枝を。」
はいはい、見ましたよ。これがどうしたの?
すごい絡まりよう。これでは、ジャケツイバラが気の毒ではありませんか。
「いえいえ、こやんぴさん、まだ分からないの? 周辺の枝は、ジャケツイバラに絡みついているのではなくて、ジャケツイバラが他の木に絡みついているんですってば!」
え~、本当? どれどれどれ。
ありゃまあ、本当です。
アカメガシワの木に、蔓性のジャケツイバラが巻き付いているのでした。
それにしても、がんじがらめ。
まるで、蛇が獲物を絞めあげているかのようではありませんか。
なるほど、それで「蛇結」なんですね。納得。
このジャケツイバラが咲いていたのは、小田原市を流れる早川の河川敷です。
よく行く千世倭樓の駐車場に車を入れ、川の方に足を向け、植物探検をしていて巡り会ったのです。
さて、この千世倭樓、東北の旧家を移築した建物が立派です。和食と蕎麦をいただくことができるのですが、我々は、いつも、「美蔵」という名の蔵で蕎麦を堪能しています。
まずは、冷奴をいただき、その後、お蕎麦というのが決まりのようになっています。
鈴廣のメンバーになっていると、ウェルカムドリンクがサービスでついてきます。
いつも混んでいるので、我々は、正午前にお邪魔するようにしています。
トイレ入り口に鎮座する「こぼすな 様」は、「せんとくん」でご存じの方も多いと思いますが、籔内佐斗司さんの作品です。
こぼすな 様にお会いするのも大好きなこやんぴなのでした。