「春の妖精」たちの楽屋と舞台裏を覗く
青空に映える桜の蕾たち
午後、やっと晴れてきました。
春の妖精たちが「晴れ舞台」に向けて準備に余念がないと思います。
その状況を確認に出かけました。
当地のソメイヨシノの蕾もだいぶ膨らんで、その薄桃色が青空に映えています。
ヤマエンゴサク座を訪問
まずは、ヤマエンゴサクたちの楽屋を訪問。
昨年秋の台風による大水が自生地を覆い、上流から樹木や荻、生活ごみなどを大量に置き去りにしていったので、心配でなりませんでした。
なんと、ヤマエンゴサクの踊り子たちは、楽屋にはおらず、すでに舞台裏で待機しているではありませんか。少女の小指のようにか細い葉が、落ち葉を押し退けてぐんぐん育っています。
気の早いプリマドンナが、舞台に出るのを待ちかねて、踊りのレッスンに余念がありません。
踊り子のファンである小さな虫たちも、その香りに誘われて、幕の開くのを待たずにどっと押しかけ、微かな羽音をたてています。
「虫のお客さ~ん、幕が開くまで席でお待ちくださ~い!」
と、私がどんなに大声を出そうとも、もう収拾がつかないかもしれません。
だって、虫のお客さんが私の言うことなど聞くわけがありませんし、もし聞き入れたとしてもすぐに忘れてしまいますもの。
虫のお客さんは、無視、無視、無視の忘却さん。
来週、多くのホモサピエンスがソメイヨシノの下で歓声をあげる頃、ヤマエンゴサク座の舞台も、華やかな「春の妖精」たちの乱舞と、蜜を求める虫たちの羽音でにぎやかなことでしょう。
私は、ヤマエンゴサク座の方にお邪魔するつもりです。
咲き始めの若い踊り子の微妙な色合いも捨てがたいですね。
アマナ座の賑わい
アマナの葉は、少し前の散歩で、すでに萌え出していることを確認しています。
蕾の確認が本日の目的。
今年は「豊作」ですね。こんなにたくさんのアマナに会えるとは思いませんでした。
でも、蕾はまだ土の下かな? かなり熱心に探してのですが、なかなか見つかりませんでした。
何のことはありません。写真を撮った際には気がつきませんでしたが、手前の左側の株の根元に、蕾が写っているではありませんか!
晴れた日の昼間には、生育状況を確認し続ける必要がありそうです。
アマナ座訪問中に存在に気付き、挨拶のできた蕾さんは、この一株のみ(前の写真の蕾とは別の踊り子さんです。)。
すでに、花弁が顔を覗かせていますから、数日以内に開花することでしょう。
それでは、この後、アマナ座の皆さんがどんな演技をするのかを、過去の写真で確認してみましょう。
開花直前。艶やかでしょう?
晴れた昼間しか満開にならないので、夕焼け散歩派の私ではありますが、アマナ座の公演があるこの季節は、真昼の散歩に切り替えなければなりません。
「なりません」などとは上から目線、踊り子たちに失礼というものですね。言い直しましょう。アマナ座の「春の妖精」たちの晴れ姿を、ぜひ見せていただかなくては。
今年は個体数が多いので、とても楽しみです。
ソメイヨシノ、開花!
帰りがけに、カラシナ、ナズナ、スミレ、コスミレ、カントウタンポポ、カキドオシ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、センニンソウなどにもあいさつを済ませ、ソメイヨシノの木に近づいてみると・・・
当地の桜も、東京よりだいぶ遅れましたが開花しました。
川越公園にはソメイヨシノがたくさんありますので、今度の日曜あたり、天気さえよければかなりの人手になりそうです。
猫たちも、暖かい西日を浴びてうれしそう。