キュウリグサ 忘れな草そっくりの超ミニ花
園芸店のワスレナグサ・・・
華やかな花たちの中で
出しゃばらないその姿が好ましい。
路傍のキュウリグサはさらに控えめ。
ルーペに登場願わないと
花の美しさには気づかない。
このところの温かさでぐんぐん育ち
数日前には花芽を覗かせ
今はっきりと花開きました。
一つ目の花はもう萎み
二つ目は薄瑠璃色の花誇り
三つ目つぼみは桃から瑠璃へ
それから後のつぼみらは
桃色吐息をつきながら
花咲くときを待っている。
すべて我が家の庭のキュウリグサたちです。
こちらのつぼみは、まだ、母親の揺りかごの中で爆睡中?
「猫」どころか「鼠の額」の我が庭には、「こやんぴ歩きの細道」が何とか確保できる状態です。
近所の野良猫ですら、「狭いなぁ、この道。」とあきれて通る細道なので、草たちの繁茂はご遠慮いただかないとなりません。じいじが今さら三段跳びで庭を跳び回るわけにはいきませんからね。そのようなわけで、草たちには悪いのですがご遠慮いただいております。
けれど、キュウリグサだけは、葉姿も愛らしいので、そのままお育ちいただいているというわけ。他の草たちからは、「依怙贔屓だ!」とブーイングが起こりそうです。
私は、最初、
「あっ、ワスレナグサだ! それにしても小さいなぁ! どうして?」
と思いました。
ワスレナグサはワスレナグサ属、キュウリグサはキュウリグサ属と、属こそ異なるものの同じムラサキ科。それにしても、本当によく似ていますね。
当地では、畦道などでごく普通に見られます。あまりにも花が小さいので、気にとめる人は多くありません。
花の美しさを愛でるためにはルーペが最適かも。
葉を揉むと、胡瓜の匂いがするというので、キュウリグサと言います。私も何回か試したことがありますが、確かに胡瓜のような香りがします。微かですけれど。
ちょっとだけ角度を変えてみました。あまり変わり映えしませんが、こちらの方が、花弁が5枚ということがよく分かりますね。ワスレナグサと同じです。
花序がクルクルと巻いているのもお分かりいただけると思います。これも特徴の一つ。これから、どんどん巻きを解いて花序が伸びていきます。
私は、ゼンマイみたいだな、との印象を持ったのですが、専門家によると「さそり型花序」というらしいです。サソリの尾はくるりと巻いていますよね。その姿に似ているからだとか。
毒を持つ「サソリ」は、この花には似合わないような気がしますけれどねぇ、私は。
サソリと言えば、本日は、
「さぁ、そうり、さ、そうり、どうかお答えください。」
といった言葉が何度もテレビから聞こえてくる賑やかな一日でした。
「『キュウリグサ』も、『妻』も、その件には何の関わりもないことは明らかなのであります。」