こやんぴに対する妻の評価は・・・
伊香保に行ったら水沢うどん
昨日から今日にかけて、伊香保温泉に行ってきました。
旅館到着前に芋串に出会い大満足したところまでは、昨日のブログで記述済みです。
今回は、その続き。
鹿火屋(かびや)を出た後、車は、数分で水沢うどんの店が並ぶ地区に入ります。
さて、どの店で食べようか? 迷うところです。
一番大きな店について、私は、これまで、
「ラジオでばんばん宣伝しているので、そのコストがかかる分、もしかしたら、うどんにその影響が出ているかも・・・」
などという根拠のない先入観を持っていました。ですから、寄ったことがありませんでした。
今回は、車が、
「そんなこと言って敬遠しているばかりではダメだよ、こやんぴ!」
と言って、勝手にその店の駐車場に入って・・・行くわけはなく、
「試しに寄ってみよう!」
妻と私の意見が一致したのでありました。
ラジオで宣伝している店に恐る恐る・・・
駐車場には車がいっぱい。
「宣伝の効果は絶大だな。」
まだ、そんなことを言っております。
広い玄関を入ると、すぐに係の人が誘導してくれます。
「おっ、感じいい。」
まずは好印象。
岡本太郎の手をかたどった赤と青の椅子が目を引きます。岡本太郎となんか関係があるのかな?
※ すわり心地や如何に
食堂に入ると、席はほぼいっぱい。
「宣伝の効果はすごいなぁ。」
まだまだ、そんなことを言っております。
壁には岡本太郎作品がずらり。やはり、この店と岡本太郎さんとは深い縁があるみたいです。
テーブルの脇には、店の名前を大きく記した看板のようなものが置いてあり、これも、岡本太郎氏の筆になるもののようです。
好印象度がアップ。
※ 岡本太郎さんらしい大胆な筆致
妻は釜揚げ、私はもりうどんと野菜天を注文。
周りのお客さんが、ある人は一気に、ある人は噛みしめるようにと、それぞれの味わい方でうどんを食べています。皆さん、実に幸せそうな顔をしています。
期待度、ますますアップ。
いよいよ、注文したうどんがやってきました。
※ 山のような盛り付けが上手にできるよう、笊の真ん中が尖っていました。
※ 寒い日には、こちらがグッドチョイス
「うまい! うますぎる!」
は、行田のお饅頭屋さんの宣伝文句(と言っても、テレビ埼玉を見ていない人には分からないでしょうね。)ですが、そう叫びたいほど、これまで立ち寄ったどの店よりもおいしい! ・・・ような気がします。
天ぷらも、カラッと揚がっていて、天つゆなどつけなくても、口の中で、
「どう? おいしいでしょ。こやんぴさん、変な偏見を持たないでよね。」
と、大いに自慢をしております。美味、美味。満足度急上昇。
山菜の煮付けも、いけますねぇ。
※ マイタケは、契約農家の物を使っているとか。
※ 野菜天もサクサクしていて美味しかったなぁ。
※ 山菜の煮付け。特に左のマイタケがいけました。
建物も綺麗で、豪華で、清潔感満点。
「ちょっと残念」な点を挙げると、
1 食堂と廊下に段差があるのは、うっかり者や高齢者には少しばかり危険。
食堂に入る際には、係の方が「段差がありますのでご注意を」と言ってくれるのですが、高齢者で、かつ、うっかり者のこやんぴは、食堂を出るとき、「おっとっと」となってしまいました。
2 トイレが外。
食事をする場所の清潔感を確保するためなのか、バスできた団体のオッチャンがビールを飲み過ぎ、「もう限界!」という事態が想定されるので、それへの対応を図るためなのか、他に理由があるのか、店の人に聞かなかったので分かりません。
温泉前の卓球対決
食べ終わると、お腹も、
「苦しゅうない、余は満足じゃ。」
と言ってくれているので、それでは宿に向けて、いざ出発。
宿には、チェックイン開始の時刻よりも少し早くに到着しました。
部屋の準備が整うまで、妻と温泉卓球。
妻は、中学、高校で卓球部に所属。本人の述べるところによると、都大会で良いところまでいったとか。
今も地元の卓球部に所属しています。
かたや、この私、野球のボール以下の球技とは相性が悪いのです。
勤めていた頃、無理やり職場対抗の卓球大会に出され、相手の超初心者の女性から、
「きゃあ、私、卓球の試合で初めて勝っちゃった!」
と、大いに感謝された「博愛の人」。
勝敗は火を見るよりも明らか、と思いきや、意外や意外、へっぴり腰ながらも、こやんぴは、
「序の口の新米力士が幕内力士に勝っちゃった」
に等しい活躍をしたのでした。
これにより、妻の私への「尊敬の念」はエベレストの頂上よりも高く舞い上がったのであります。
部屋のドアが開かない! 飽くことのなき闘い
チェックインの手続きを済ませ部屋に1回入った後、ちょっとした用足しをするためにロビーでうろちょろ。
部屋に帰ってキーを挿し込んだら、さあ大変。ドアがびくともしません。鉄壁の守りです。
悪戦苦闘すること数分。
「だめだこりゃ、フロントに行ってくるね。」
フロントに向かって一歩踏み出したところに、運良く従業員の方が通りかかリました。
ここはプロにおまかせするのが一番です。
ガチャガチャガチャガチャ。
彼女も首をひねります。
「おっかしいですねぇ。鍵が少しも回りませんものねぇ」
プロでもだめか! こやんぴは途方に暮れて、鍵穴から視線をそらし、廊下に焦点の定まらぬ目を向けるしかありません。
その「定まらぬ目」が、なんと、なんと、見てはならないものにフォーカスしてしまったのです。
ルームナンバー252。
泳いだその目は、引き続き、鍵を差し込んで悪戦苦闘している部屋の番号へ。
251。
あっちゃー、私たちの部屋である252号室だと思い込んで、開くわけのない隣の部屋のドアと「飽くことなき」戦いを続けていたのです。こやんぴ一生の不覚。
(この言葉は、ほとんどミスをしない人が使うんだよ、とは影の声。)
万能鍵ではあるまいし、隣の部屋のドアは開きません。開いたら大変ですよね。
この部屋に宿泊する人がまだ到着していなくて良かったぁ。中に人がいたら、大騒ぎになるところでした。
信頼が、ああ信頼が
私は、平山あやでもないのに、係の方に平謝り。
(平山あやさんが常に平謝りしている、ということはありません、多分。)
あまりのアホらしい展開に呆然とする従業員さんも、鍵を握りしめつつ、
「キーホルダーに、お部屋番号があるのですから、そちらを先に確認すべきでした。」
と「反省の弁」を述べ、私を気遣ってくださいます。
最後は、妻と親切な従業員さんと私とで、顔を見合わせつつ、
「あはは、あはは。」
と大笑いして幕となりました。
こうして、妻の私に対する信頼は、マリアナ海溝の底より深く沈んでいくのでした。