これは何でしょう? その2 解答に迫る編
「これは何でしょう? その2 問題編」の写真は、貝殻を伏せたような物体と、綿毛を纏った植物の種のようにも、綿虫のようにも見える物体でした。
貝殻のように見えたものをひっくり返してみると・・・綿毛のようなものは、ここから飛び出してきたことが分かります。
真綿のような状態から、綿毛をいっぱいに広げる様子が観察できます。
どうやら、植物の種のようです。
植物の種らしきものを拡大してみましょう。
まるで絹のような光沢がありますね。この細かい毛が空気の流れを感じとると、ふわふわふわふわと舞い上がって、雪虫のように空中を漂います。
昔の人は、この種など不可思議な動きをする正体不明の小物体を不思議がり、「ケサランパサラン」と呼んで、家宝とするなどしたようです。
私の母も、この種かどうかわかりませんが、
「ケサランパサランが飛んできた。」
と言って、箱に入れて大事に持っておりました。
ケサランパサラン候補は、たくさんあるらしいのですが、この種が、ケサランパサラン候補の代表格だと言われています。
自然界ではどう育ち、どう飛ぶのか
時間を遡ってみていきましょう。
下の写真をご覧ください。ちょっと太い木の枝は、この植物のものではありません。枝に纏わりついている蔓こそ、この植物のもの。そう、この植物は蔓性なのです。
蔓は右巻きで、オニグルミなどの木や背の高い草などに巻き付いて育ちます。
ちなみに私のつむじは左巻きなので、子どもの頃、よく、
「左巻きや~い。」
とからかわれましたっけ。この蔓がうらやましい。
閑話休題、どうでしょうか、12月の寒風に乗って飛んでいく様子がお分かりいただけますか?
下の写真は実が割れた直後のもの。微かに緑色が残っています。
ぎっしり詰まった種が飛び出すチャンスを伺っているようです。
まるでゴーヤの実
下の写真は、晩秋の実。緑が濃く、何となく、ゴーヤに似ていなくはありません。
ゴツゴツしたゴーヤ、といったイメージでしょうか?
実の上の方に写った葉も、まだ生き生きとしています。
さて、この葉をご覧になったので、何の実か、もうお分かりになりましたか?
え? 葉の一部だけじゃあ分からない?
ごもっともです。
では、次のブログで、その正体を明かすことといたします。
もう分かっている人は、
「おいおい、こやんぴ、いい加減にしてよ。テレビ番組がよくやるように、たいした結論でもないのに長々と、何、引っ張ってるんだよ。」
とお思いでしょうが、勘弁してください。